放送内容

2012年05月05日(土)放送

さくらジャパン・中川未由希 ~3度目の夢の舞台へ~

カテゴリー:野球

去年7月の、あの歓喜のドラマ。「2011.7.17 なでしこジャパン W杯優勝」
苦難を乗り越え開花したなでしこに、列島は熱狂した。実力で掴み取った、スターの座。

そして今、「なでしこ」に負けじと、もう一輪の花が咲こうとしている。ホッケー日本女子代表、さくらジャパン。2004年、アテネ大会で五輪初出場。続く北京にも出場し、チームは3大会連続出場を目指す。
そのさくらジャパンで、チームの中核を担うのが、岐阜県出身・MF中川未由希。サッカー同様、GKと10人のフィールドプレイヤーで構成されるホッケー。さくらジャパンの持ち味であるパスゲームは、中盤MFのゲームメイク、チャンスメイクにかかってくる。
監督からも絶大な信頼を寄せられる中川は、16歳で代表入り、現役女子高生でアテネ五輪に出場すると、続く北京でも代表入り。チーム同様、3大会連続出場を目指す。
岐阜県・各務原で行われる、ロンドン五輪出場をかけた最終予選(4/25~5/5)で、中川にはある使命が課されていた。
それは、本来のMFのポジションではなく、FWとしての起用。「点を取れなければ、勝てない」と、得点力をあげるため、監督が打ち出した構想だった。不慣れなポジションに戸惑いがあった中川、しかし、「チームのために出来ることがあるなら」と、気持ちを切り替え最終予選に臨む。
初戦、第2戦と大勝。順調な滑り出しとなったさくらジャパン。しかし、第3戦、格下のマレーシアにスコアレスドロー。2位に順位を落とし、第4戦、最終予選最大のライバルと目されるアゼルバイジャンとの1戦。先制された日本は同点においつくと、途中からFWに入った中川が逆転ゴールを決める。さらに後半にも、中川がこの日2得点目。4対1でアゼルバイジャンを下し、五輪出場決定戦への道を繋いだ。

そして、いよいよ運命の決戦。
「5月5日 ロンドン五輪出場決定戦 vs アゼルバイジャン」
結果は、日本5-1アゼルバイジャン。

3大会連続五輪出場を決めた、さくらジャパン、そして中川未由希。
夢の舞台で、咲き誇る。