放送内容

2012年05月19日(土)放送

中日ドラゴンズ 中田賢一 今シーズン復活の理由

カテゴリー:野球

開幕4戦目
復活を目指す男のシーズンが始まった。
DeNAを6回1安打無失点に抑え、見事、今シーズン初勝利。
先発としては357日ぶりの白星を飾った。

今シーズン好調の要因は
中田の代名詞ともいえるストレート

ただ、ここにたどり着くまでには、苦悩の日々があった。
プロ3年目の2007年。最速153キロを誇り、強打者たちから次々に三振を奪う。
1年間ローテーションを守りきり、14勝を挙げた。

一方で課題となっていたのがコントロール。
その年には、リーグ最多となる四死球数を記録。

それを改善しようと2007年以降、コントロール重視のピッチングをみせる。
その結果ストレートの球速が伸び悩んだ。
去年はわずかに2勝、プロ入り後最悪のシーズンを送ってしまった。

今年の沖縄キャンプ
中田は力のあるストレートを取り戻そうと投球フォームを見直していた。

「年々、肘の高さ自体が落ちてきているなという部分は自分も感じたので、自分の意識の中で今までよりもちょっと高い位置でリリースをしようという意識ではやってますね」

2007年の投球フォーム。
ひじの高さが上がり、しっかりと腕を振ることで角度のあるストレートを投げてきた。
しかし、去年までのフォームをみるとひじが下がっていた。

「基本的にリリースポイントが安定するので、肘が高く上がるのと、あとまっすぐの角度もつきますし、フォークもしっかりと落ちてくれますし肘がさがってしまうとどうしてもやっぱり、押し出す投げ方になってまっすぐの勢いもおちてボールも引っ掛けちゃうことも多くなるので」

今シーズン3戦目となる巨人戦。最速150キロを記録。
2007年のときのように力強い真っ直ぐが、そこにはあった。

持ち味を取り戻し、さらなる飛躍を遂げようとしている中田賢一。
1年間を走り続けた先に再び輝きが待っている。