放送内容

2012年07月07日(土)放送

高校野球 愛知県立新城東高校作手校舎 ~創立114年目で挑む初めての夏~

カテゴリー:野球

東三河の緑豊かなまち、新城。そんな場所から、今年初めて夏の大会に出場する学校がある。
新城東高校作手校舎。作手高校としての役目を終えた一昨年から分校となった学校だ。
これまでは軟式の同好会しかなかったが創立114年の時を経て、野球部が誕生した。
創設されたきっかけ・・・そこにはこの男の存在がある。監督を務める田口聖記、44歳。
かつて東三河の強豪・豊川を率い、2年連続で愛知大会準優勝。
のちにソフトバンクへ入団した森福をはじめ、プロ野球選手を多数輩出するなどの豊富な実績を持つ。
「実際に監督として高校野球の現場に戻ってきたのは4年ぶり。
形は違うけど、またこうやって指導ができるのは嬉しく思う」

そんな田口監督を慕い、集まった部員は1・2年を合わせて11人。
人数こそ少ないが、中学時代に硬式野球を経験した者は数多い。
中でもキャプテンを務める2年生の加藤弥選手は、同好会時代からずっと野球を続けてきた一人。
中学ではボーイズリーグのチームでもキャプテンを務めてきた男。
高校野球という憧れだった舞台で立てる喜びを今、噛み締めている。
「今は本当に嬉しいです。初めての大会になるのでこれをきっかけに自分たちは経験していきたいし、来年につなげていきたいです」

迎えた6月末、愛知大会抽選会。
新城東作手の初陣は7月16日に決まった。場所は名古屋市の熱田球場。
2回戦から登場し、豊橋南と春日井の勝者と対戦する。
「一戦一戦しっかりとみんなで戦って、一つでも多く勝ちたい」
しっかりと前を向いた加藤キャプテン。
さらに田口監督は「189校目の加盟ということで、色々な意味で注目されていると思う。
学校、地域からも期待されているので、1勝はしたい。
まだまだ大きな事を言えるようなチームではないかもしれないですけど、
やっぱり高校野球に携わっている以上、甲子園を目指したい。目指させてあげたい」と先を見据えた。

新城東高校作手校舎。この夏、愛知の歴史に新たな旋風を巻き起こす―――――――――