放送内容

2012年08月25日(土)放送

三重・松阪高校 初の甲子園に密着

カテゴリー:野球

夏の甲子園は大阪桐蔭が春夏連覇。全国3985校の頂点に輝いた。

そして敗れ去ったもの。創部66年目で初の甲子園出場を成し遂げた三重・松阪はすでに来年の夏へ新チームが動き出していた。

県内有数の進学校、松阪。毎日の練習は2時間のみと限られている。
集中力を高めるためのトレーニングを取り入れ、練習の効率化を図った。決して飛び抜けた能力があるわけではない。少ないチャンスを確実にモノにし、得点を挙げる。最少リードを、エース竹内を中心とした堅い守備で凌ぐ。高い集中力、チーム一丸となって掴んだ甲子園へのキップだった。

初めて挑む憧れの甲子園。選手たちに気負いはない。

そして迎えた甲子園初戦。

相手は甲子園の常連校、岡山・倉敷商業。
松阪の新たな歴史へ。
大観衆を背に、エース竹内が甲子園のマウンドに上がった。

竹内は先制こそ許すも、その後は本来のピッチングを取り戻しゲームを組み立てる。
バックにも助けられ、5回まで2失点に抑えた。

「しっかり試合の流れを作れたかなと思います」(竹内投手)

一方打線は2対0で迎えた5回。
フォアボールでこの試合初めて先頭バッターが出塁。
ランナーを3塁まで進め、打席には1番・真鍋。

「一点集中がルーティーンなので、それをすることによって本当に集中できて。
雑念が消えるので、(バットの一点を)見ていました」(真鍋選手)

真鍋のタイムリーで1点差。この回集中攻撃で一挙3点を奪い、3対2と逆転する。

しかし終盤8回に逆転を許し、8対3で敗れた。

「3年間野球やってきて、甲子園で高校野球を終われたことに悔いはありません」(竹内投手)
「僕たち本当に最初はヘタクソで、どうなるか分からなかったんですけど。ここまで成長させて頂いて、
本当にありがとうございました。先生のおかげです、ありがとうございました」(西川主将)

高く険しかった全国の壁。
3年生は次なる道へ…。

果たせなかった甲子園での1勝。
その想いは後輩たちへと受け継がれる。