5歳で初めてスケート靴を履き、幼い頃から、その才能をいかんなく発揮。
天才少女と呼ばれた浅田真央。
2005年、15歳で初めて挑んだグランプリファイナルで、
トリプルアクセルを成功させ、いきなり優勝。
さらに、2008年もトリプルアクセルを武器に2度目のファイナル制覇。
そして今シーズン、
浅田真央が4年ぶりにファイナルの舞台に帰ってきた。

今年のファイナルの舞台は、2014ソチ五輪の本番会場と同じリンク。
ソチ五輪を目指す選手にとっては、どうしても経験しておきたい場所だ。

2010バンクーバー五輪。
女子史上初めて、ショート・フリーで3度のトリプルアクセルを成功させるも、
結果は銀メダル。
浅田にとって初めての五輪は悔し涙に終わった。

バンクーバーオリンピック後、浅田は次へのステップアップに向け動き出した。
ジャンプに頼らなくても勝てる選手を目指し、地道な練習をひたすら積み重ねた。

しかし、その後2シーズンは、ジャンプのミスが重なり、不調続き。
苦しいシーズンを送った。

そして、迎えた今シーズンのグランプリシリーズ。
3シーズン地道に続けてきた基礎からの建て直しが実を結び、中国大会、日本大会を連覇。
実に4年ぶりのファイナル進出を決めた。

グランプリファイナルショートプログラム。圧巻の演技でトップ。好スタートを切った。

しかし、 翌日浅田にアクシデントが襲う。フリー本番の直前、腰に激痛が走った。
不安を抱えながら、迎えたフリー。
ほぼノーミスの演技で、
スピン、ステップでは最高評価のレベル4を獲得。
腰の痛みを一切感じさせない優雅な白鳥を演じ、4年ぶり3度目のファイナル優勝。
世界女王に返り咲いた。