放送内容

2013年03月24日(日)放送

「落合博満流の野球論」

カテゴリー:野球

プロ野球開幕直前ということで今回スタジオのゲストとして
登場してくれたのは、中日ドラゴンズ前監督の落合博満さん。
伊集院所長も久しぶりの対面にテンション大幅UP。
監督時代には聞けなかった話題を直撃しました。

◆采配
「勝負事は勝ち負けにかかわっていないと興味がなくなるよね。」と落合さん。
だから監督を辞めた今、あまりプロ野球を見ていないということですが、
現在でも選手とは交流があるとか。
「一緒にうまくなってきた連中じゃない。オレを含めてね。」
現在も師弟関係が続いている選手がいることを明かしてくれた。
そして話題は監督時代の采配へ。
ドラゴンズの課題ともいわれている世代交代に関しては
まず「考えてない」と一言。
ただ「自分たちで競争すればいいじゃない。
勝ったやつが試合に出ればいいだけの事だよ。」とも。
監督時代3塁のレギュラーをチームの顔だった立浪選手から森野選手に
変更したときも3塁手として比べた結果だったと。
そして選手の起用法に関しても
「監督が責任を取ればいいんだから、決めたことをぶれずにやり通せばいい」と。
開幕戦に関しては「何が何でも勝とうと思ったことはない。」
「でも勝つにこしたことはないよな。あと2つ負けても借金1ですむからな。」
とにかく3連敗だけは避けたいと思っていたそうです。

◆二刀流
最近プロ野球の注目の話題のひとつ二刀流。
日本ハムのルーキー大谷選手のピッチャーとバッターの両立について、
落合さんは「オレが監督ならやらせるよ」と賛成のスタンス。
契約に至った経緯もあるからとしながらも、一番の理由は・・・
「最近、マスコミとかがプロ野球選手に個性がなくなったとかいうけど
大谷の二刀流なんて話題性とこれだけの個性、ほかに誰が持っている。」
とプロ野球の魅力に言及。
「やる前から周りがダメだと決めるのはなしだろ。」
「本人がどっちか自分で決めないと後悔して選手として成長しない」とも。
「まだ18歳だろ、大学いって社会人やってからプロになったと思えば
6年もあるじゃない。それからどっちか決まっても遅くないよ。」と。
もちろん二刀流が簡単な事じゃないのは当然理解したうえでの落合さんの発言。
本人ではなく、周りが勝手に決めて大谷の可能性を潰してしまうのが
一番ダメな事だということ。
「昔は野球の一番うまいやつがピッチャーで4番だったんだから。」
「もし本当に成功したらこんな痛快なことはないでしょ」
落合さんが今年のプロ野球で一番楽しみにしているのがこの大谷だそうです。

◆注目選手
落合さんがドラゴンズの中で今シーズン注目しているのは
守護神を務める岩瀬投手だそうです。
去年、セーブ王を獲得したもののシーズン終盤に調子を崩し
守護神のポジションが危ぶまれています。
「相当、意地はあると思うから楽しみにしているよ。」
そして「大丈夫、やるって。」と復活へ力強い一言がありました。

また今シーズンのセ・リーグの順位予想をお願いしようとしたら
「見てないオレが予想するのは失礼だろ。」と。
そして「開幕前の今は、どのチームのファンも優勝を期待しているはず。
自分の応援するチームの戦いを楽しみにしていよう。」
「一番、番狂わせのあるスポーツなんだから。」


1時間以上もかかったものの、あっという間に過ぎていった収録時間。
「落合さんは冷静というかクールな感じだけど、どこか温かみもあるんだよね」
番組収録後、伊集院所長が話した感想にとても共感できました。