Fリーグ6連覇、カップ戦3連覇など、常に日本フットサル界を牽引し続けている名古屋オーシャンズ。そんな常勝軍団のエースとして活躍を続けるのが、森岡薫(34)。
2007年、Fリーグ初代MVPを獲得。2011年には得点王、MVP、ベスト5の個人タイトル3冠。そして昨シーズン、史上初の2年連続得点王に輝き、まさに日本フットサル界を代表する選手となった。
去年8月には、3度目の帰化申請が通り日本国籍を取得し、最初の申請から6年、ようやく日本人となった。日本国籍を取得した森岡はすぐさま日本代表に召集され、去年タイで行われたワールドカップでは、チーム最多の4得点を挙げ日本代表史上初のベスト16入りの立役者となった。
そして今年4月。わずかなオフを利用して生まれ故郷であるペルーへと里帰りした。母、アリシアさんとは5年ぶりの再会となった。久しぶりの再会で込み上げてくる思い出。
かつての記憶を辿り、思い出の地を巡った。
そして森岡は日系人スポーツ施設で行われたフットサルのフレンドリーマッチにスペシャルゲストとして参加。ペルーで生まれ、日本で活躍を続ける森岡に、地元の新聞社も取材に訪れた。
始めて息子のプレーを見る母・アリシアさんの前で、次々とゴールを奪う森岡。最高の親孝行となった。
自分のルーツでもあるペルーを訪れ、新たなエネルギーをもらった森岡。次の目標として見据えるのは、2016年に行われるフットサルワールドカップ。
「次のワールドカップを目指したい―」
現在34歳の森岡。彼の挑戦はまだ続く―。