いよいよ始まるフィギュアスケートシーズン。その幕開けを告げるのが「2013中部フィギュア」。
ソチの次なる舞台、5年後のピョンチャンオリンピックを目指す次世代のジュニアスケーターたちが、フィギュア王国愛知でしのぎを削る。
◆ジュニア女子
現在の女子フィギュア界において、3回転3回転の連続ジャンプは、世界で戦う上で必要不可欠。その大技を跳ぶ、注目のジュニアスケーターたち。
中学3年・松田悠良
身長148センチと小柄な彼女は、3回転3回転の連続ジャンプを3種類マスター。ジュニア1年目の昨シーズン、中部フィギュアで優勝を飾ると、初出場の全日本選手権では、シニア選手を相手に見事8位入賞を果たした。昨シーズンに続き、今シーズンもジュニアのグランプリシリーズに派遣されるなど、国際舞台も経験。更なる成長に期待が高まる。
愛知みずほ大瑞穂高校1年・新田谷凛
鈴木明子を指導する、ジャンプの名白楽・長久保裕コーチに教えを受けるため、去年の春、兵庫から名古屋に移り住んできた。厳しい練習を積み重ね、安定感を増した3回転3回転の連続ジャンプ。今シーズンは、さらに難度が高くより高得点が狙える3回転3回転の習得に取り組んでいる。
中学1年・横井ゆは菜
中学1年ながら3回転3回転を跳ぶなど、高い潜在能力を秘めている。ジュニア1年目の今シーズン、伸び盛りの13歳に注目。
◆ジュニア男子
中京大中京高校1年・宇野昌磨
昨シーズンは、全日本ジュニアで2位、全国中学校大会では、小塚崇彦や羽生結弦に続く3連覇を達成したほか、2年連続出場の世界ジュニアで7位入賞を果たすなど、大きな飛躍を遂げた。さらに、今シーズンも、すでにジュニアのグランプリシリーズで銅メダルを獲得。トップスケーターへの階段を着実にのぼっている。そんな宇野の持ち味は、軸がぶれない安定感のあるジャンプ、そして、感情豊かな表現力。憧れの舞台、オリンピックという目標へ、さらなる高みを目指している。
中学2年・山本草太。
「もっとスケートがうまくなりたい」。その思いを胸に、去年の秋、生まれ故郷の大阪を離れ、長久保コーチの門を叩いた。昨シーズン、ジュニアの1つ下のノービスクラスで日本一、さらに、全国中学校大会では、1年生ながら堂々の2位入賞を果たすなど、すでに頭角を現している。そんな山本が、今、一番力を入れているのが、大技トリプルアクセル。今シーズン、ジュニアに昇格したばかりの山本だが、5年後のオリンピック出場を見据え、すでに大技習得へ動き始めている。