ソチ五輪まであと4ヶ月あまり。
夢舞台への扉を開くシーズンが、いよいよ本格化!!
長野五輪以来16年ぶりのメダルを目指す
「ショートトラック スピードスケート」も
ソチへの切符をかけた戦いが始まった。
一宮市出身で日本選手権総合3連覇を果たした
髙御堂雄三選手(トヨタ自動車)と、
メダル期待のリレーメンバーの一人
清水小百合選手(中京大職員)。
地元期待の両選手が、ショートトラックの魅力やソチへの想いを語った。
■ショートトラックとは
○「氷上の競輪」と呼ばれ、1周111.12mを4~6人(基本人数)で着順を争う。
○五輪種目・・・個人種目(500m・1000m・1500m)
リレー(男子5000m、女子3000m)
○これまで、五輪で日本のメダルは3個
金1個 1998年長野五輪男子500m西谷岳文
銅2個 1992年アルベールビル五輪男子5000mリレー、
1998年長野五輪男子500m植松仁
○世界は中国&韓国の2強
・バンクーバー五輪の女子4種目の金メダルは全て中国
・バンクーバー五輪の全24個のメダルのうち8個(3分の1)が韓国
■髙御堂雄三
生年月日:1988年01月11日(25歳)身長:170cm
出身地:愛知県一宮市 所属:トヨタ自動車
得意種目:1500m
五輪出場:2010バンクーバー五輪(1000m20位 1500m29位)
○日本男子のエースの一人で、2009~2011年まで全日本選手権総合3連覇。
○バンクーバー五輪では自分の力を出し切れなかったことに後悔し、ソチを目指すことを決意。今回は集大成と位置づけ、「一日一日を大事に」をテーマにソチで有終の美を飾るべく練習に打ち込む。
■清水小百合
生年月日:1989年01月14日(24歳) 身長:167cm
出身地:静岡県浜松市 所属:中京大職員
得意種目:500m
五輪出場:なし
○短距離を得意とする選手で、500mと1000mの日本記録を持つ。
○今年3月の世界選手権で銅メダルを獲得したリレーメンバーの一人。
○五輪初出場&女子ショートトラック界初のメダルを目指す。
■ソチまでの道のり
○選考レース1 全日本距離別選手権【9月6~8日】
○選考レース2 オリンピック日本代表選考競技会【12月13~15日】
・2大会とも500m、1000m、1500mを2本(2大会で4本)ずつ滑る
○選考人数 男女各5人(W杯でリレーの出場枠を獲得できなかった場合3人)
(1)2大会(6競技+6競技)のうち獲得ポイントが高い9距離を合計してランキングを作成。ランキング上位8人が第一条件。
(2)8位のうち、各距離4本中ポイントの高い3本を合計して最上位3名を選考
(3)上位3人が重なった場合、ランキング上位4人目までを選出
(4)5人目の選手はリレー種目を見据えて、ランキング8位以内の中で強化部が推薦
■ショートトラックの魅力
~最後まで何が起こるかわからない~
○2002年ソルトレークシティ五輪(男子1000m)での出来事
・日本の寺尾悟は準決勝で、相手に接触していないにも関わらず失格を取られた。
・準決勝で寺尾の後ろを走っていたオーストラリアのブラッドバリーは、先頭集団の転倒や寺尾の失格により決勝進出。決勝でも最下位を走っていたが、またもブラッドバリー以外の先頭集団4人が最終コーナーで全員転倒し、金メダルを獲得した。
・最後まで何が起こるかわからないのが、着順競技ショートトラックの魅力の一つ。
~選手全員が入り乱れるリレー~
○リレーのルール
・4人1組。
・アンカーのみ2周を走るという以外、いつどこで交代しようが決まりはない。
・体の一部を触れば交代となる。
⇒全選手がリンク内に入り乱れるため、接触や転倒が多い
■ソチ五輪への想い
○髙御堂雄三選手
・バンクーバー五輪直後のインタビュー
「一日一日充実したというか、
スケートに対してこれでもかというぐらい自分で頑張って、
4年後のソチオリンピックに行きたいと思っています」
・最近のインタビュー
「今の立場だと、五輪に行ってどうするかみたいな意識はあるので、
行ったところで世界に勝てなかったら意味はないんで、
オリンピックでメダルが取れたらいいと思う。」
○清水小百合選手
・最近のインタビュー
「目標はソチオリンピックに出場して、
今一番メダルに近いリレーでもメダルを獲りたいが
得意種目の500mでもメダルを視野に入れて頑張りたいです」