昨シーズン、リカルジーニョ、森岡、逸見など圧倒的な攻撃力を誇り、Fリーグ史上初となる無敗優勝でリーグ6連覇を飾った、フットサル・名古屋オーシャンズ。
今シーズン、新たにアコスタ監督を迎え、新体制の下動き出した新生・名古屋オーシャンズ。
そんな新チームのキャプテンを任されたのが、吉川智貴(24)。
鉄壁のディフェンス、そして豊富な運動量でゴールを奪う決定力。全てにおいて高い能力を発揮するオールラウンダーだ。
チームメイトの北原も「チームに無くてはならない選手」と語る。
6月、Fリーグが開幕。新生・名古屋オーシャンズは順当に勝ち星を重ね、開幕から11戦負けなし、5連勝を飾るなど首位をキープ。さらに8月に行われたオーシャンアリーナカップで4連覇を達成。今シーズン初のタイトルを手にした。
その余韻に浸ることなく、すぐさま国際大会であるAFCフットサルクラブ選手権に挑んだオーシャンズ。しかし6日間で5試合を戦う過密日程から、疲れはピークに達していた。
そんな中迎えた9月8日、大分との一戦。
開始から早々に2点のリードを奪ったオーシャンズ。しかし後半、流れは一気に大分に傾く。同点ゴールを許すと、さらに失点。大分にリードを許す。試合終了間際にも得点を許し、5-3で今シーズン初の敗戦を喫した。これにより、国内公式戦無敗記録は52試合でストップすることとなった。
常に負けられないプレッシャーの中戦い続ける吉川。そんな彼を支えていたのは、かつて6シーズンに渡りキャプテンを務めてきた北原亘(31)だった。
プライベートの何気ない時間の中にも、吉川にとってはキャプテンを務める上での、多くのヒントがあった。
吉川は北原から多くのことを学び、次第に彼の心の中にも、ある気持ちが芽生えだした。それは、『勝者のメンタリティ』
吉川は「僕たちは勝つことが至上命題。常に日本のフットサルリーグを牽引していかなければいけない。」と語る。
様々な困難を乗り越えたとき、吉川智貴の更なる進化が見られるだろう。