西野新監督を迎え、新たに生まれ変わった、名古屋グランパス。そんなチームで、虎視眈々とレギュラーの座を狙う、松田力、22歳。
昨シーズン、大学生ながら大分の強化指定選手として公式戦に出場。デビュー戦でいきなりゴールを決め、存在感を示した。さらに、グランパスとの一戦では見事なミドルシュートを決めるなど、9試合に出場し4得点。ストライカーとしての片鱗を見せ付けた。
そんな松田が輝きを放ったのが、3月23日に行われた神戸戦だった。後半36分から途中出場すると、その6分後に決勝点を挙げ、チームの3連勝に貢献した。
大阪生まれの松田は現在、寮で生活をしている。部屋は216号室。この部屋、実は本田圭佑選手がかつて暮らしていた部屋だった。そんな部屋で描く、松田の夢、それは…
「日本代表になって、海外で活躍する」かつて本田がそうだった様に、松田もまた、同じ夢を描いていた。
しかし、今はスタメンではなくベンチスタートがほとんど。夢を実現させるために、まずはチームで結果を残す。
「絶対にレギュラーを取って活躍して、グランパスから必要とされる選手になりたい-」
松田力、22歳。この先へ羽ばたく為に、活躍を誓った。