いま最も勢いにのっているのが岐阜各務野
春の県大会では甲子園出場校を次々と破り、3位。
初のシード権を獲得した。
その最大の武器は、「機動力」。
1試合あたりの盗塁企画数は平均7個以上と、
足でかき回し得点を奪うのが、チームのスタイルだ。
グラウンドがホッケー部と共用のため、
満足なバッティング練習はできない。
それでも練習時間の大半を走塁に費やすことで、
強豪校との力の差を埋めてきた。
機動力野球のカギを握るのが
2年の服部友彦(ともひこ)
50メートル5秒9と、まさに忍者のような俊足で
春の県大会では、5試合で4つの盗塁を決める活躍を見せた。
走塁コーチ指導のもと、個別の走塁練習をひたすら繰り返し、
自らの武器を徹底的に磨き上げる。
目指すのは、ひとつ先、ふたつ先の塁だ。
初の甲子園を狙うダークホース、岐阜各務野(ぎふかかみの)。
驚異的な走りで、夏の頂点へと一気に駆け上がる。