4年ぶりの覇権奪還へ
連日ハードな練習が続くドラゴンズの沖縄キャンプ
そんな中、2月8日
ついにこの男が動き始めた プロ17年目 岩瀬仁紀
1球1球確かめるように今キャンプ初めてのブルペンで25球
全てはクローザーとして復活を果たすために・・・
これまで岩瀬が積み上げてきた記録は数知れず
クローザー岩瀬仁紀の本音に迫った。
~今年のキャンプ スロー調整の理由~
「去年8月に左肘を痛めてそこから
一度も試合で投げられずシーズンが終わってしまって、
それでまたちょっと繰り返してしまったので
そういうことは絶対しないようにものすごく慎重になっている」
~守護神としてのプレッシャー~
「(今までで一番プレッシャーに感じたのは)
2007年の日本シリーズ」
07年の日本シリーズ第5戦
優勝に王手をかけたドラゴンズの先発・山井は
8回までパーフェクトピッチングを見せる快投
日本シリーズ史上初となる完全試合達成が間近となっていた
しかし9回、マウンドに上がったのは守護神 岩瀬だった
ヒット一本も許されない極限のプレッシャーの中
岩瀬は期待に見事応えた。
「皆さんが思っている以上にきついんですよ」
「もしヒット一本でも打たれたら
とんでもないことになっていましたから」
~打たれた時の気持ちの切り替えは?~
「(打たれた後は)何をしても気分転換にはならない
次を抑えないことには」
~今と昔の投球スタイルの変化とは~
「昔は三振をとりたいという気持ちも強かったですけど、
昔は打たせてとるというイメージがなかった」
「たまたま三振をとりにいった結果、バッターが打ってくれて
アウトになってくれた」
「今はバッターに打ってもらってアウトにしていく。」
「ここにこういうボールを投げたら大体こういう打球がいくだろうなと
予想しながら投げている」
~年齢を感じる部分~
「スピードが落ちましたよね」
「最近スピードや球のキレがなくなったって言われますが、
それが無くなった中で結果を出してもそれを言われるので」
「無くなった中でも結果を出すことがどれほど難しいことかを
なかなか分かってくれない」
「スピードや球のキレが無くなった中でも同じような結果を出せている
その結果を出せているところはどこにあるのか?という部分を
もう少し分かってほしい」
~守護神としてのプライド~
「僕の生きる道はそこしかない、それが出来なくなったら退くしかない」
「自分の戦いでしかない」
「抑えを10年以上やってきて、今から他のところやれるかって言ったら
答えはやれないので、だからそこで生きるか死ぬかしかないと思っている」
昔のように圧倒的な力はなくとも、常に自分で考え結果を残し続けてきた
その積み重ねが歴代登板数3位 セーブ数1位という
とてつもない数字となって現れている
1年1年勝負となるこれから
岩瀬は守護神としてのプライドを持って、これからもマウンドに立ち続ける