放送内容

2015年03月22日(日)放送

名古屋グランパス 永井謙佑「覚悟」 川又堅碁「変化」

カテゴリー:野球

昨シーズン、グランパスを降格圏から脱出させた2人のストライカー、永井謙佑(26)と川又堅碁(25)。

永井はチームトップの12ゴール(自己最多)を挙げチームを牽引し、川又は新潟から移籍後6試合で3ゴールを挙げ、チームを低迷から救った。

1月、母校の福岡大学で始動した永井。永井はある覚悟を持ってシーズンに挑もうとしていた。
昨シーズン、自己ベストを更新する12ゴール。チーム最多得点を挙げ、グランパスを牽引した。
その一方で、玉田そしてケネディと一時代を築いたストライカーが退団。
優勝を経験しているベテラン2人が抜けたことで、より永井にエースとしての期待が懸かる。
「自分が点を獲らないといけないなという責任も感じていますし。言葉だけではあれなので、しっかり結果で表せられるようにしたいです」

2013年、川又はJ1リーグ2位となる23得点を挙げ、一躍その名を日本国内に知らしめた。昨シーズン、8月に新潟から名古屋に移籍し、救世主的な活躍でチームを降格圏から救った。しかし、シーズン終盤は不発に終わり、通算7ゴール。川又は、そんな昨シーズンの悔しさを胸に、沖縄の石垣島で自主トレを行っていた。男を突き動かしていたのは、今までの自分から「変化」するため。

西野監督は、昨年10位からの巻き返しを図る為、清水からノヴァコヴィッチを獲得。そして永井にはエースナンバーである「11」を託した。
沖縄で行われた2次キャンプでは、得点を挙げエースとしてチームを牽引する永井。開幕へ向けて順調な仕上がりを見せていた。
一方、川又はサブメンバー中心のチームでもがく日々。そんなある日、GKコーチと真剣に話す川又がいた。GKの心理を知ることで、よりゴールに近づくため。すべては「変化」するためだった。

愛媛県西条市に生まれた川又は高校卒業後、J1の新潟に入団。しかし、なかなか出場機会は得られず、2010年にブラジルのチームへ半年間のレンタル移籍をする。そこで「悔しさ」を学んだ。そして2012年にはJ2の岡山へレンタル移籍。そこには「死ぬ気の覚悟」で行ったと語る。
その二つの経験が、川又を大きく成長させ、2013年の爆発的な活躍に繋がった。
川又は、「俺は逆境というか、そういう部分から這い上がってきた部分もある。負けたくない。」

開幕戦は引き分けに終わったものの、スタメンで出場した永井は1-1の同点ゴールをアシストし、途中出場となった川又も3-3とする同点ゴールをアシストし、存在感をアピールした。そしてハリルホジッチ日本代表監督が視察に訪れた3月18日の試合では、永井が1ゴール1アシスト、川又は今シーズン初スタメンで2ゴールを挙げる活躍をみせ、見事日本代表に選出された。(川又は3月22日にバックアップメンバーから正式メンバーに繰り上げ招集)

新たな舞台での活躍を誓った二人。永井、そして川又が、新生・日本代表に大きな力を与える。