放送内容

2015年10月25日(日)放送

岐阜経済大学駅伝部 2年前のリベンジへ

カテゴリー:野球

熱田神宮から伊勢神宮への106.8キロ。
大学日本一を懸けた壮絶な戦い。
箱根、出雲と並ぶ学生3大駅伝のひとつ、それが「全日本大学駅伝」
史上初の5連覇へ、王者・駒澤大学。3冠へ、出雲を制した青山学院大学。悲願の初優勝を狙う東洋大
学。そして東海地区からは、岐阜経済大学が2年ぶり2度目の出場。
一本のタスキに懸ける、熱き想い。駅伝に全てを捧げてきた男たちに迫った。

全日本を3カ月後に控えた8月。
岐阜経済大学は長野で合宿を行なっていた。
テーマは、筋力強化と持久力のさらなる向上。
さらにこの合宿では、全日本4連覇中の駒澤大学と共に練習。
トップレベルの選手たちを肌で感じ、高い意識を植え付けさせるのも目的のひとつ。

「距離をしっかり踏むということで起伏を使って距離を踏む事によって、筋肉が付きますので。全日本
は10キロ以上のコースがありますので、そういった部分の対応とかですね」(揖斐監督)

岐阜経済大学、躍進のカギを握るのが3年生の安田翔一。
10キロのベストタイムはチームトップで、監督からの信頼も厚い。
そんな安田には全日本にある特別な想いがあった。

「初出場だったので何が何だか分からなかった。まだまだ力不足だなというのを感じた」(安田選手)

2013年の全日本。創部1年目で初めて挑んだ岐阜経済大学。
第2中継点でトップと10分以上離され、無念の繰り上げスタート。
想いの詰まったタスキは、早々と途切れてしまった。
1年生だった安田自身も7区を走り26人中22位。力を出し切れずに終わってしまった。

自らの限界を打ち破りレベルアップするため、安田はこの合宿に臨んでいた。
エリート集団である駒澤大学に、気持ちだけは負けない。
25キロ走を終え酷使した脚に400メートルダッシュを繰り返して、さらに負荷をかける。

「初めてです。うちの選手がここまで出来たのは。まだまだ余裕がありそうなので、力ついたと思います。自信を持っていいと思う」(揖斐監督)

「粘るという事と我慢するという事は、自分の中では少し出来るようになったかなと思います。大きな成長かなと思います」(安田選手)

2年間で培った自信と経験。
リベンジを誓い、安田が晩秋の伊勢路を駆け抜ける。

「エースとしてしっかり前に、1秒でも早く繋ぎたいと思っています」(安田選手)