昨シーズン、４年目プロ初勝利を掴んだ中日ドラゴンズ鈴木翔太投手。
キャリアハイとなる５勝をマークし、ブレークの兆しをみせた。
去年の自分を超える為、訪れたのはオーストラリア・ゴールドコースト。
トレーニングは朝７時、ビーチから始まる。
足場の悪いなか２時間、徹底的に走り込み、
１年間シーズンを戦い抜く為の土台作りに励む。
鈴木の一番の武器、糸を引くようにミットに吸い込まれるストレート。
打者を圧倒し、ねじ伏せるそのボールは、
時として、自らも操り切れないボールにもなる。
それは、マウンド上に存在する２人の鈴木。
「フォームを固定して常に一定の形で
投げられれば大崩れするということは無いと思う。」
コントロール向上へ最大の課題であるフォーム固めに取り組んだ。
迎えた沖縄キャンプ。
自主トレの成果を試す機会がやってきた。
オーストラリアで磨いた
フォームを確かめながらストライクゾーンへ力強いストレートを投げ込む。
「真っすぐに関しては手応えを感じられた。
指に掛かるボールも多かったのでこれを続けていきたい。」
武者修行の果てに見え始めた追い求める自分の姿。
そして、オーストラリアで立てた誓い。
「去年以上の結果を残さないといけないと思っているので
自分の中で覚悟は持ってやっていきたい。」