これまで波瀾万丈のサッカー人生を歩んできたジョー。
世界を渡り歩き、母国ブラジルを含め、日本で7カ国目。
クラブはグランパスが10チーム目となる。
16歳の時、ブラジルのコリンチャンスでキャリアをスタートさせた。
その後、CSKAモスクワでの活躍が認められ、プレミアリーグの名門・マンチェスター・シティへ。当時のクラブ史上最高額となる移籍金40億での契約だった。
2008年にはブラジル代表として、北京オリンピックに出場すると…
3位決定戦で2ゴールを挙げ、銅メダル獲得に大きく貢献。
順調にキャリアを重ねていくジョーだったが、4カ国目となるトルコで大きな挫折を経験する。
「周囲から期待されていたが、その期待に応えられなかった。その時期はすごく夜遊びが激しかったり、お酒を飲んだりすることが多かった」
大きなプレッシャーを背負い、精神的に不安定だったジョー。
毎日酒を飲み練習に遅刻するなど、その後2度の戦力外通告を受けた。
サッカー人生のドン底を味わうも、家族の支えで、男は這い上がってきた。
2014年、母国開催のワールドカップに出場。
昨シーズンには、ブラジルリーグでMVP、得点王、ベストイレブンを受賞した。
「家族は全てだなと思います。結果が出ない時とか、つらい想いをした後に家に帰ると、全部家族が受け止めてくれるので。家族は大切な存在です」
愛する家族のため、過去の過ちは繰り返さない。
現在は、アルコールの摂取を控えているジョー。特別な機会以外、飲むことはない。
ワインを口にしても…、すぐさま水を飲む。
現在、16位のグランパス。
泣いても笑っても、残り2試合。
世界を渡り歩いてきた百戦錬磨のストライカー、ジョー。
家族の支えを力に変え、男がグランパスを救う。