2008年01月31日(木)
フットサル
最近フットサルの取材をする機会が多くなり、先日名古屋オーシャンズの懇親会で館山マリオ監督とお話しする機会がありました。チームの現状やブラジルのことなど色々興味深い話ばかりでしたが何よりも驚かされたのがブラジルの治安の悪さです。
なんとマリオ監督はこれまでに2回、拳銃を体に突きつけられたそうです…
1回はガソリンスタンドで給油中に。車ごと持っていかれたそうです。2回目は車で信号待ちの時。とっさに逃げたそうです。2回もですよ!!
良くぞご無事で‥‥
そんな修羅場をくぐってきた肝っ玉監督が率いるチームは現在絶好調。
2試合連続10点以上を奪い、優勝に王手をかけています。
次の試合で、引き分け以上で優勝!!
初代Fリーグ王者誕生の瞬間はまもなくです。
2008年01月24日(木)
トップアスリートの世界
スポーツとはどこまで奥が深いものなのだろう?トップアスリートと接する度に私が毎回思うことである。わずかの狂いも許されない世界、妥協は決して許されない。
最近、私が取材した中で最も驚かされたのが体操競技である。体操といえば単純に「身体が柔らかい」「難易度の高い技ができればすごい」という感覚だけでした。少なからず私と同じようなイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。それが選手と話しをしている内に、もの凄いシビアな世界があったんです。
その一つが体重。淡々と行っているように見える演技、トップクラスともなると体重一つで大きく変わるというのです。それはどの競技でも当たり前の話だろ!と思うかもしれませんが、体操競技では完璧な演技をするためにベスト体重から±0.2kgの増減だけで出来が大きく変わってしまい、さらに±0.5kg外れると怪我につながるということで練習すらさせてもらえないんだそうです。たった0.5kgですよ!わずか500g!そんなの焼肉をたらふく食べたら 500gぐらいすぐに増えちゃうじゃないですか!「ウルトラC!ウルトラE!」なんて簡単に言っていますが、その技のすべてが絶妙なバランスで成り立っている、だからちょっとした体重のズレが大きく演技に影響し、0.5kgの差で出来ないというんだから驚きです。だから体操選手は常に体重計とにらめっこ、食事はもちろん普段の生活にも再三注意を払っているんだそうです。もちろん体重だけでなく、よりいい演技をするには筋力もつけなければならない、美しさも追求していかなければならない、体操を知れば知るほど奥が深く、ここでは紹介しきれないほど。知らないことばかりです。
我々スポーツ部はそんなアスリートの姿を少しでも多く世間の人たちに伝えるのが仕事。これからもさまざまな種目、いろいろな選手の取材をして番組の中で紹介していきたいと思います。
2008年01月15日(火)
「個」=「世界基準」?連覇を目指す中日ドラゴンズの「合同自主トレ」がきょうから始まった。
12球団で一番厳しいといわれるキャンプを前に、ある程度の体を作っておくためのものだが、参加したのはたったの23人。主力選手は荒木新選手会長をはじめ、たったの4選手。若手選手も全員参加していない。
不在の選手も別に遊んでいるわけではなく、海外なり、国内なりで各々調整しているというが、何となく???である。5年ほど前には、この「合同自主トレ」に 60人近くの選手が参加していた。
「自主トレ」はその言葉とは裏腹に、昔はよほどのベテラン選手以外は半強制的なものだった。特に、調整法が固まっていない若手選手がキャンプで調整不足でケガをしないようにと、先輩選手も参加して一緒にスタートを切っていたのだ。
ところが最近では、そういった風習を踏襲しようとする先輩選手がいなくなり、若手選手も合同練習より自分が支持する先輩の自主トレに帯同し、その選手のノウハウを身につけたいという考えを実践できる様になった。
現在、中日の監督は「自身」を重んじる主義の持ち主であり、一般社会でも「個の時代」というフレーズを頻繁に耳にする時代である。一昔前までは、会社の先輩が「新年会は全員参加」と言っていた様に、ドラゴンズにも「合同自主トレ」への参加を促す先輩選手がいた。だが、今はいない。「集団」より「個」?
「個人の能力が違うのに、全員で同じ事をやる日本の練習はナンセンスだ」と話すアメリカ人選手の話を聞いたことがある。また、元サッカー日本代表監督のトルシェ氏は選手に「赤信号でも車が来ていなければ、自分の判断で渡っていいんだ」と指導したという。
「個」の力を、「個」の責任で上げることが「世界基準」なのかもしれない。
しかし、「個」の力も一つの「チーム」になれなければ意味がない。
4番レベルの打者を毎年の様に増やしていっても、決して優勝できるわけではないのだ。「個」の「集まり」=「チーム」ではない、「1」+「1」=「2」の「集まり」では勝てない事を忘れないでほしい。