2008年10月21日(火)
継続は力なり
プロ野球はいよいよ大詰めを迎え今年も、クライマックスシリーズが始まりました。
昨日は、3位のドラゴンズが4番ウッズ選手の劇的なホームランで2位のタイガースを下し、セカンドステージ進出を決めました。
それにしてもウッズ選手とタイガースの守護神藤川投手の力と力の勝負は見応え十分で、改めて野球の魅力を感じさせてくれるものとなったと思います。
そんな中、メ~テレでは勝負の決まった第3戦を大阪の朝日放送さんの協力により中継させていただきました。
そこで今回は、その舞台裏で感じたことをお伝えしようと思います。
今回の中継は、うちが朝日放送さんの中継映像に音声のみの差し替えという形でメ~テレローカルで放送しました。そのため、様々な問題が発生しました。
まず、「放送開始時間、CMの本数、CMの時間もまったく違う」ということ。
つまり、同じタイミングでCMに入ったとしても、CM明けのタイミングが違いそのつど、中継の映像に工夫をしなければならない。もちろんCM入りのタイミングも違うことがある。
さらに、CS放送のskyAでもOAされていた為、都合3局分のCMコントロールを行わなければならない状態となっていました。
そのため、放送をコントロールするサブはあちこちでCM明け残り30秒というようなカウントダウンが飛び交い、何が何やら。
ところがそんな中、朝日放送のサブ担当デスクは、何度も大きな声でそれぞれの局の担当者としっかり確認を取りながら、業務をこなしていき何の問題もなく放送を終了させました。
まさに完璧なその手際の良さに驚いていると、朝日放送のデスクは一言「慣れてるから」。
実は、朝日放送さんでは普段からこういう状態での中継があるとの事。
何度も場数をこなし、慣れることで困難な状況を乗り越える力がついていく。
実はコレ、野球にも当てはまることで子供のころからプレーしてきた野球選手でも毎日のようにノックを受け、バッティング練習をします。
以前その訳を、あるコーチに聞いたときの答えは「毎日やることで無意識に反応できるようになるんだ」
つまり、慣れる、継続する。それが「いざというときの力になる」と言う事。
今回、中継を通じて改めて「継続は力なり」という言葉の重要性を再確認しました。
2008年10月14日(火)
お疲れ様でした
スポーツ部に配属されて、もうじき半年が経とうとしている。
ドラゴンズの試合後、談話を聞いては必死にメモをとってきた。
落合監督、山本昌投手、和田選手、井端選手…。
会見場でたくさんの談話を聞いてきた。
なかでも印象に残ったのが、9月27日の横浜戦。
上田佳範選手、現役最後の試合。
松商学園高(長野)からドラフト1位で92年に日本ハムに入団。
05年オフに自由契約となったが中日にテスト入団し、06年のリーグ優勝と 07年の日本一に貢献。
プロ17年目の今年、今季限りでの引退を表明。
この日ライトで先発出場し、そして「最後の1打席」を迎えた。
試合前、
「塁出て、チャンス広げて、チームのために働けたらいいかなと思います」と語った上田選手。
現役最後の打席は残念ながら、ピッチャーゴロ。
試合後の会見場で、
「17年間細々とやってきましたけど、人に恵まれて最後にこういう機会を与えてもらって。全ての人たちのおかげでここまでこられた。」
「引退に迷いはない。成績を出すための過程を一生懸命やってきたので悔いはない。」
「良い時も悪い時もファンが後押ししてくれた。プレーしているのは選手だが、それを後押ししてくれるのはファン。」とプロ生活を振り返った。
上田選手は最後に、
「こんな選手を記事にしていただいて、皆さん本当にありがとうございました。」と深々と頭を下げた。
報道陣から溢れんばかりの拍手が送られた。
僕も夢中で拍手した、そして少し泣きそうになった。
上田選手、17年間本当にお疲れ様でした。
2008年10月07日(火)
解散・総選挙
スポーツ部ではこのところ衆議院の解散・総選挙がよく話題に上る。「麻生総理は補正予算成立を優先させるので早期の解散は望んでいないみたいだ」「でも与党の中には11月4日のアメリカ大統領選より前に解散すべきという意見は根強い」「解散の時期は内閣支持率がポイントになる」。そんなおよそスポーツ部には縁遠い会話が交わされるのには理由がある。
メ~テレスポーツ部は毎年11月の最初の日曜日に全日本大学駅伝の中継という大イベントがある。熱田神宮から伊勢神宮までの106.8キロを総勢 300名以上のスタッフが50台以上の中継カメラを駆使して完全生中継する。しかも全国ネットである。この全日本大学駅伝、今年は11月2日の日曜日。なんとこの日が選挙の投票日になるという報道が飛び交っているのだ。選挙の投票日の夜は各局とも「選挙特番」が編成される。特番ではたくさんの選挙事務所から当選者のバンザイなどを中継をするので、これもたくさんの中継機材が必要となる。
つまりこのままいくと11月2日は「駅伝」「選挙」という2大中継番組が1日に2つというえらいことになってしまうのだ。幸い駅伝は昼間、選挙特番は夜なので中継スタッフやアナウンサーはしんどいが掛け持ちできる。また、スタジオも何とかなりそうだ。問題は中継機材。セッティングに時間がかかるものもあってやりくりが大変だ。特に駅伝では系列局からたくさんの機材を借りるが、選挙特番はすべての系列局が抱えることになるので駅伝のために機材を借りられない事態が発生する。また、駅伝も選挙も番組で出てくるテロップやCGはリアルタイムで状況を伝えるため大規模なシステムが必要で、オペレーターやシステムのやりくりが容易ではなさそうだ。関係各所ではすでに“最悪の事態”に備えて準備が始まっている。
11月2日は日本シリーズの第2戦も予定されていて、どこかの局が中継することになる。中継する可能性のある局はきっと同じ思いだろう。「11月2 日の選挙は避けて欲しい」。
ドラゴンズやグランパスも気になるが、国会の補正予算審議や内閣支持率も気になる今日この頃である。