2008年11月27日(木)
駅伝シーズン真っ只中
駅伝シーズン真っ只中になりました。
学生三大駅伝のうち出雲(日大優勝)と全日本(駒澤優勝)は終わって残すは正月の箱根のみ。
女子では全日本(立命優勝)が終わって、12月23日の選抜が残っています。
僕自身は今年駅伝に絡むことが多く、今のところ全ての学生駅伝を取材しています。
まず10月に出雲に行ってきましたが、とにかく遠い・・・名古屋から片道5時間・・・
困ったのが帰りでした。各大学の関係者や選手たちも一斉に帰るため新幹線があいていません。
30分以上並んで切符を取ったんですが、大阪までは自由席しかありません。やばいです。
だが幸いにも自由席があいていたので5時間席を確保して帰ることが出来ました。
来年は、事前に帰りの分の切符を取らなければと思いながら名古屋に帰りました。
ところが、僕はこの教訓を完全に忘れてしまいました。単なるバカですね。
10月26日の全日本大学女子駅伝でのことです。
いい取材ができ、気分よく仙台から名古屋に帰ろうと思ったら・・・
メッチャ混んでるじゃないですか。当たり前です。
仙台―東京間で最終まで指定席が一席もありません。ちょっとやばいかも。
でも前みたいに自由席があいてるでしょう・・・・あいてません。
東京まで2時間立ちっぱなしで帰りました。これはきつかったです。
通路ってなかなか居場所がないもんです。
人が来ると体を半身にしてどかないと通れません。
さらにドアのセンサーの感度が良すぎで、ちょっとでも動くとドアが開きます。
最初は中の人たちも優しかったんですが、何度もドアを開けてしまうと軽くにらまれ舌打ちのおまけがついてきます。
何度も目が合った方、すいませんでした。
来年こそは往復の切符を買うことを強く誓いました。
2008年11月24日(月)
日本代表とは・・・
アスリートと呼ばれる人は数多くいる。その中で『日本代表』となる選手はごく限られた人である。もし自分が幼い頃に戻れたなら、日本代表選手をめざすとしたならどの競技に挑戦してみたいですか?
番組を通じていろいろなアスリートと接するこの仕事。いろんな日本代表選手を取材する中、そこで毎回のように思うのが「類まれなセンス」「恵まれた肉体」そして何よりも「強靭な精神力」代表選手のほとんどにとてつもなく強い意思を感じるのです。競技を追及し、自分を追い込み、切磋琢磨しながら、人生のほとんどの時間を練習に費やす。ハンパものでは代表選手になることは決してないということです。自分にはとても無理な世界。
なんでそんなことを思ったか・・・最近シンクロナイズドスイミングを取材をする中で、代表選考の際『身長減点』というのがあるのを初めて知りました。(詳しくは11月29日OAスポケン!で)シンクロは当然手足が長ければ華麗に見える。近年、ロシア、中国、スペインといった強豪国の平均身長は 170cm以上。日本も代表の選考基準は身長165cm以下に対して減点をする方式を取っています。
そんな世界の流れの中で、今回新たに日本代表に選ばれたのが身長160cmに満たない木村真野選手(21)と紗野選手(21)小柄な双子姉妹。4歳からシンクロをはじめ、彼女たちはジュニアの代表、日本B代表へと順調に駆け上がってきました。しかし、彼女たちの前にはだかる身長の壁。同じ技術を持っていても身長が低いという理由ではじかれてしまう。
例えば、あなたがそんな立場だったら何を感じますか?納得いきますか?それでも頑張ることが出来ますか?
もちろん彼女たちは何度もシンクロをあきらめかけたそうです。でも、彼女たちは「背が低いからといって自分たちがあきらめたら、これからシンクロを始める子、背が低い子の未来がなくなってしまう」と頑張ることを決めたそうです。
そして今回2人は初のA代表に選出。強い気持ちをもって決してあきらめない・・・そんな想いで掴み取った代表の座だったのです。彼女たちが目指すは 2012年ロンドン五輪にデュエットで出場すること。私は陰ながら彼女たちを応援していこうと思います。
2008年11月11日(火)
本音
9日の日曜日、女子プロゴルフの取材に三重県の賢島まで行ってきました。日本で唯一行われる全米女子プロゴルフ協会の公式戦で、世界の名だたるトッププロが集まる大会でした。
その最終日、抜群の安定感を見せ、優勝したのは全英女子を制した韓国の申ジエ選手。3日間で15アンダー、2位の服部真夕選手に6打差をつけての圧勝でした。その優勝インタビューでの事、「勝利を確信したのはどこか」という質問に、20歳の申選手は「7番のチップインイーグルです」と気持ち良いほど、きっぱりと答えました。私自身も、そのプレーを観た時に「決まった」と感じたので納得のコメントだったのですが、近くにいた関係者の方たちの間からは「早いなあ」とか「本音だな」など、ぼそぼそとつぶやく声。
なるほど、確かに日本ではあまり聞かない種類のコメントかもしれません。「謙遜」、「武士の情け」が美徳とされる日本の社会においては例え圧勝でも「最後のパットを沈めるまでは・・・」とか「何があるか分からないので最後の最後まで気を抜かず・・・」という本音を隠しながらのコメントが当たり前になっています。武士道で言うところの「残心」です。
日本が誇る美しい精神文化であり、勝負の世界に生きる者の「ある意味での本音」だと思います。が、「へぇ、楽勝に見えたけど、やっぱり最後まで気を抜けなかったんだ」と思う反面、何か「冷める」というか、「またか」と言うか・・・しっくりこない時ってありませんか。
今回の試合は「7番のビッグプレー」が本人も、そして観ている者の多くも「勝負あった」と感じた訳で、それが試合の前半であっても勝負の「肝」だった訳です。世界の猛者が参加している試合での6打差をつけての快勝です。「いや、最後まで・・・」の方がナシじゃないかと。
私たち記者は選手がそれをコメントしなくても、感じなくてはならないのが仕事です。やはり選手には本当の所を話して欲しいというのが記者の本音であります。もちろんリーグ戦のように長い戦いの中では、なかなか相手の弱点や自分の思考など、相手に知られたくない事などは話しにくいものかもしれません。でも、仕事抜きにしても、やはり選手には本音を話してもらいたいものです。私たち記者はもちろん、テレビや新聞でしか知る事ができないファンにとっても、それが楽しみなのです。自分の視点と合っていれば「やっぱり!」と選手に共感でき、ちょっとした評論家気分といいますか、自己満足に酔えます。たとえ違っていても、やはりプロの世界は「凄い!」と改めて今までとは違う視点を持てるようになる、つまり目が肥えていく、これがファンのお茶の間での楽しみの一つなのです。私たちは自分たちが経験しえない勝負(プロ)の世界でどんな精神戦が繰り広げられているかは選手の言葉以外、知る由がないのです。
「プレーで示し、優勝する事」だけがファンへの恩返しと考えているプロがいます。でも、ファンは決してそれだけでは満足しません。せめて、年に何回あるか分からない様な活躍をした時ぐらいは「一生懸命やりました。また次、頑張ります。これからも応援よろしくお願いします。」はナシにして、もっと思い切り喜びを、そして本音を爆発させて欲しいものです。そんなチーム、選手が名古屋にいてもらいたいと改めて思う出来事でした。
2008年11月06日(木)
女子大小路の酒場にて
全日本大学駅伝は、駒澤大学が3連覇を果たし、早稲田の大健闘もあり大いに盛り上がって無事終了した。今年は40回の記念大会ということで事前企画など力を入れたせいもあって、視聴率的にも合格点を取りほっとしていると同時に、もっともっと盛り上げていかなくてはならないと決意を新たにしている今日この頃である。
駅伝が終わったその夜(11/2)テレ朝のスタッフととあるバーで一杯やっていたときの話題。オリンピックの話になり、将来新しく採用されるかもしれない新競技を酔った勢いで大胆予想した。
その1:陸上100M走と、競泳100M自由形の混成競技
水陸両用の最強アスリートの闘い。長距離ではトライアスロンがあるが、短距離では水陸両用の競技はない。走っても泳いでも速いやつを決める。
その2:競泳の障害物
プールの底付近にバー(ハードル)を数本設置し、スイマーはそのバーの下をくぐり、水面まで浮上して息継ぎをしてまた潜る、を繰り返す。いつもは水面を使っている水泳競技(2次元)を、水中まで使った3次元の水泳新競技。
その3:投擲の正確性を競う競技
オリンピックの競技を大きく分けると「より速く、より高く、より遠く、より強く、より美しく」というジャンルに分類される。「より正確に」という種目は射撃やアーチェリーといった道具を使った競技に限られている。野球のコントロールを競うように、ハンマー投げや砲丸投げにもホールインワンがあってもいい。
以上、酒場での与太話でした。