2009年11月24日(火)
視聴者の声
メ~テレで働き、すでに24年目にもなると、いろいろな職場を経験してきました。
テレビ局といっても、ニュースや番組などを作る部署だけでなく、当然のことながら、営業をはじめ、総務、人事、経理などの部署もあります。そんな中で、メ~テレにも、番組やイベントなどについて、視聴者の皆さんからのいろいろなご質問やご意見を伺う「視聴者センター」という部署があり、かつてはその責任者もしていました。
毎月1500件あまりに及び、お寄せいただく電話やメールの多くは、番組の放送時間や、番組内で紹介された情報の問い合わせなどですが、真摯に受け止めなくてはならないご意見・ご要望や、番組情報の誤りをご指摘いただくことなども少なくありません。
『スポケン!』をはじめスポーツ部に寄せられる声も同様で、スポーツニュースやアスリート情報を伝える者としては、常に正確な情報を伝えなくてはなりませんが、時として、選手名などを誤って表記やコメントしたりすることもあります。特に生中継などでは、流れていく短い時間の中で情報を取りまとめ、秒単位で切り取った映像とコメントを組み合わせ、状況を紹介していく中では、順位や選手名など誤って放送することもあります。そうした時は、必ずといっていいほど、視聴者センターにご意見が寄せられます。とりもなおさず、真剣に見ていただいている証拠だと思います。特にご自身が応援されている選手やチームであればなおのこと、「失礼な放送だ」「選手は真面目にやっているんだから、放送もきちんとしろ」など、ごもっともなご意見です。
またサッカーや野球など中継をもっと放送して欲しいといったご要望もいただきます。
テレビ局としても、ニュース、ドラマ、バラエティなど総合的に番組を編成・放送しなければならなく、皆さんすべてのご要望に沿えないのも現実です。
3年前、ドラゴンズとジャイアンツのリーグ優勝のかかったゲームを放送権のある他局が放送しなかった時、なぜかメ~テレにも100件を越える苦情が寄せられたこともありました。メ~テレにも今年、名古屋グランパスが、AFCチャンピオンスリーグで勝ち上がっていくたびに、同じようなご要望もいただきました。
ただ、『スポケン!』をはじめ、スポーツ部にお寄せいただくご意見の多くは、アスリートやチームを応援する気持ちの表れであり、番組に対する期待の表れだと思っています。
先日いただいたご意見の一部を引用させていただき…
「伊集院さんとアスリートのスタジオトークは他の番組では見られない『スポケン!』ならではの内容であり」、それを活かして、ますます魅力ある番組作りを目指していきます。
「皆さんからのご意見をお待ちしています。」
2009年11月17日(火)
捲土重来
捲土重来(けんどちょうらい)
意味:一度衰えていたものが、再び勢いを盛り返してくること。
この言葉を聞いたのは今年の2月。ドラゴンズ沖縄春季キャンプの打ち上げ直前にインタビューをした井上一樹選手からだった。
今シーズンへの意気込みを尋ねた時、少し考えた後ゆっくりと力強く話したのが印象的で並々ならぬ「決意」と感じた。
だが、そんな井上選手が現役を引退することが決まった。
今シーズンは3年ぶりに開幕一軍を果たしたものの、思うように結果が出ず苦しいシーズンに。
とはいえ終盤にはしっかり結果を出し、ファームの日本一を決定づけるホームランを放つなど井上選手らしさは、まだ十分健在だと思えた。
それでも「ドラゴンズ一筋でやめるのがベスト」と20年に及ぶ現役生活に終止符を打つ事になり、2月に話してくれたあの「決意」は不完全燃焼のままで終わったように感じた。しかし・・・。
現在ナゴヤ球場で行われている秋季練習では、新任の井上打撃コーチが熱血指導を繰り広げている。
その姿を見ているとあの「決意」は来シーズン、プロ入り後くすぶっている若い選手たちが門下生となり果たしてくれるような気がする。
「捲土重来」を期した井上組と呼ばれる若手がチームの戦力として活躍する日は近いはずである。
2009年11月10日(火)
プロへの第一歩
先日、行われたプロ野球ドラフト会議。
大きな話題を集めた菊池雄星投手は西武が交渉権を獲得。
ドラゴンズは育成を含め、12球団最多タイとなる10名もの選手を指名した。
そのなかで注目しているのが、育成枠2位の愛知大学・赤田龍一郎捕手。
ドラフトが行われる2週間ほど前、愛知大学野球部へ取材に行き、その時に赤田選手に色々と話を聞いた。
「プロでやってみたい気持ちは強い」
「一から勉強したい」
「プロ一本。社会人とかは考えていない」など熱い気持ちを語ってくれた。
しかし、育成枠での指名。
まずは支配下登録されなければならない。
巨人の日本一に貢献した山口鉄也投手や松本哲也選手も育成枠出身。
育成から這い上がり、一軍の舞台で躍動している。
大きな壁が待ち受けているが、それを乗り越える日を楽しみにしている。
2009年11月04日(水)
ドラフト
先日プロ野球ドラフト会議が開かれた。今年の目玉は甲子園で活躍してメジャーからも注目されていた花巻東の菊池雄星投手。6球団の競合の末、西武が交渉権を獲得した。ドラゴンズは智弁和歌山の岡田投手をはじめ8人を指名した。ドラフト会議のニュースを出稿するにあたり、ドラゴンズが誰を指名するかを事前にリサーチして指名されそうな選手のプレーしている映像を入手する必要がある。高校の有力選手は夏の甲子園や地区大会の映像があるので大丈夫だが、大学生は六大学リーグの映像など系列局が取材したものを事前に送ってもらう。今回は野球班のSディレクターがドラゴンズに指名されそうな選手の映像を集めていたが、その中に“西武のおかわりくん”を一回り大きくしたような巨漢の大学生がいた。それもすごい勢いで1塁へヘッドスライディングしている映像だった。「へえぇ~。こんな選手がドラフト候補なんだ」と思っていたら、ドラゴンズが3位で指名した。亜細亜大の中田亮二内野手だ。115キロの巨漢で、愛称は「ぶーちゃん」。50メートルを6秒3と意外に足も早い。ドラゴンズには珍しいキャラとみた。そのうちスポケンでも取り上げたいのでSディレクター取材よろしくお願いします。
今回ドラフトのニュースを見て特に感じたのが「指名された選手の親御さんはここまで来るのに苦労したんだろうなあ」ということ。うちは娘がこの4月に中学に入学しソフトテニス部(いわゆる軟式テニス部)に入部した。さほど強い部というわけでもないが、練習は土日も含めて毎日。月~金は朝練もあって6時半には家をでる。家内は朝ごはんの準備で毎日6時前には起き、試合のある日は弁当をつくらないといけないので5時起きである。また試合のときは自家用車を出して子どもたちを試合会場へ送り迎えしたり、差し入れを持っていったりすることもある。普通の運動部でこれだけだから、名門高の運動部に子どもを行かせている親御さんはきっともっと大変なのだろう。何かにつけて“親の目線”になるきょうこのごろだが、今年のドラフト指名選手もそんな親御さんの苦労も忘れずにプロ生活をがんばってほしい。