spoken!

2012年02月20日(月)

「プロ3年目の飛躍」

「このキャンプでやっぱり2000球は投げたいですね。

ただ投げ込むだけじゃなくて、技術的にも全て向上したいんです」

キャンプイン直前の沖縄合同自主トレ中にそう話してくれたのは

プロ3年目の小川龍也投手。

今シーズン、飛躍を遂げようとしているピッチャーの一人である。

一ヶ月で2000球…キャンプ休日を除けば25日間。

計算上では一日平均で80球を投げ込むことになる。

本人にとっては相当ハードな目標だ。だが去年も実は沖縄キャンプで

チーム一の投げ込み王だった小川。

「去年初めて自分自身に高い目標を立ててみて、それがクリアできたんです。

今年も何とか同じように投げようと思っています。身体が細いので、

投げ込んで肩のスタミナをつけて、苦しい時でも調子が良い時と変わらず

同じようなピッチングが出来るようになれればと思っています」

なるほど。2000球を投げ込む理由には明確な意図があった。

今年は投手陣の中でも、特に左ピッチャーには大きなチャンスがある。

大リーグへと移籍したチェンが退団し、先発候補の小川にとっては

自分をアピールする絶好の機会が巡ってきた。

復活を目指す山本昌や小笠原。2年目の大野、そして同級生の岡田。

さらにはベテランの久本もいる。早々たるメンバーが名を連ねるが、

今シーズンから指揮をとる高木監督はキャンプ初日にこう言った。

「横一線。チャンスは全員にある」

1試合ながら去年は一軍初登板を果たしたプロ3年目。

沖縄で自らが課した高い目標が達成できた時、

結果はおのずとついているだろう。

2012年02月06日(月)

「目標」

最近、取材をする時に良く使う言葉がある。それは・・・

「目標」

キャンプの目標は?今シーズンの目標は?など。
結果を数字などで具体的にあらわすことで、
成果があったかどうかが分かりやすくなる便利な言葉。

先日、今年プロ17年目を迎える中日ドラゴンズの荒木雅博選手が
故郷の中学校で中学生を前に次のように話していた。

「身近な目標を設定し、それをひとつひとつクリアして
積み重ねていく。その結果が目指すべき目標につながる」と。

まず、1日20スイングを1カ月続けるというような
実現可能なものを目標にする。
そしてその目標のクリアに全力を尽くす。
できたら次の段階へ。今度はスイング数を30にして、また1カ月。
このような小さな段階を踏む事こそ、
大きな目標を達成する一番の近道だというのだ。
荒木選手は小学生の頃からこうして目標をクリアし、
プロ野球選手になったそうだ。

今年、荒木選手はあえてシーズンの具体的な目標は設定しないそうだ。
まずはキャンプ。次に開幕。小さな目標のクリアに全力を尽くすという。
シーズンが終わった時、どんな「目標」がクリアされているのか。
今から、楽しみに待とうと思う。