spoken!

2013年01月15日(火)

「ソチに向けた一歩」

2013年がスタート、いよいよソチ五輪が1年後に迫ってきました。フィギュアスケート界では偉大な選手たちが来季での現役引退を表明しています。髙橋大輔選手、鈴木明子選手。ともにベテランと呼ばれる年齢で、日本そして世界のフィギュア界を牽引してきたトップ選手。特にバンクーバー五輪で見せてくれた演技には感動した方も多いことでしょう。その2人の演技が来季で見られなくなるのはすごく残念でなりませんが、ソチ五輪という最高の舞台で最高の演技を見せてくれることを、少々気が早いですが、期待したいと思います。

さて1月はフィギュアでは大きな国際大会もないため、選手それぞれ調整も様々です。海外で振り付けの調整をする選手、国内大会に出場し調整する選手。そんな中、今月7日の名古屋でのアイスショー。みなさんもご存知の通り、浅田真央選手が試合ではないものの、去年3月の世界選手権以来およそ10ヶ月ぶりに代名詞「トリプルアクセル」を解禁しました。成功とはなりませんでしたが、その瞬間を間近で見た時、鳥肌が立ったのを今でも覚えています。

浅田選手にとって切っても切れないトリプルアクセル。今季初めは演技全体の安定感やプログラムの完成度を上げることを優先し伝家の宝刀を封印していました。実際トリプルアクセル無しでも、GPシリーズ2連勝、GPファイナル4年ぶりの優勝、全日本選手権連覇と、自身初となる開幕4連勝を達成。2シーズン前から基礎を一から見直してきたことが結果として実を結び始めたのです。それでも思いは募るばかり。インタビューでも度々トリプルアクセルへの思いを口にしてきました。

「今自分が目指しているものは順位とか高得点ではない。やはり自分が目指しているもの(トリプルアクセル)を練習して、それが試合でできた時の喜びを味わいたい。たくさんの方にトリプルアクセルを見てもらいたい」。

2月の四大陸選手権、3月の世界選手権でいよいよ解禁か?と言われていた中で、まさかのアイスショーでの解禁。そこには浅田選手なりの様々な思いがあったと思いますが、中でも、彼女の言葉で印象に残っているのが「照明はついていないので本番同様に滑れると思った」という言葉。アイスショーだけどカラフルな照明がないため、競技本番を想定して挑戦したとのこと。正直筆者は「競技ではないしアイスショーだし・・」と油断していた部分もあり、いい意味で裏切られました。さらに年初に地元名古屋のファンの前で挑戦したことに、トリプルアクセルを早く取り戻したい、早くファンの前で披露したいという彼女の思いの強さを感じました。

ソチ五輪まであと1年余り。今回のアイスショーでの挑戦は、ソチに向けた大きな一歩となったことでしょう。

2013年01月14日(月)

「再起」

唐突ですが、今週ハワイに行ってきます。
目的はドラゴンズの山﨑武司選手の自主トレ取材。
自身10年以上ぶりとなる海外ですが、張り切って取材してきたいと思います。

さて、その山﨑選手ですが、去年は思うような結果を残せず、
シーズン後半には引退も囁かれた1年となりました。

山﨑選手自身の気持ちも、
1日毎に「現役を続けるか、それとも引退か」を行ったり来たりしたそうで、
現役続行を表明した去年11月の会見では
「チームに残る事で若手のチャンスを摘みやしないか」という事まで考えた上での
決断だったことを明かしました。

山﨑選手は現在44歳。球界最年長野手として迎える今シーズンも
ブランコに代わる外国人選手とのポジション争いが待っているなかで、
それでも現役を続ける決断をしたのは、
まだまだ第一線でやれるという自負があるからに違いありません。

前述の会見では「(今年を)燃え尽きるシーズンにしたい」と話した山﨑選手。
再起にかける山﨑選手の活躍を筆者は願うばかりです。