スポーツの素晴らしさは夢に向かって挑戦しつづけるアスリートの素晴らしさ。密着取材でアスリートの真実の姿を描き出します。
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2008/06/07放送
5月最後のゲームとなった、西武ドームでのライオンズ戦。
同点に追いついた7回表、ドラゴンズのリードオフマン荒木雅博が最大の武器である「自慢の足」の凄みを見せ付けた。 左中間への打球で、相手守備のスキを突き1塁から一気にホームイン。勝利をもぎ取ってみせた。
荒木は今シーズン、去年のタイトルホルダーとして順調に盗塁数を伸ばしている。 また守備でも相変わらずの広い守備範囲で幾度と無くチームの危機を救っている。 走・攻・守のうち走る、守るでは荒木らしさが十分に発揮されている。しかし・・
「時期が来るまで我慢してやっていこうと言う気持ちはありますね。必ず良くなるときが来るから・・・。」
バッティングの調子が思うように上がってこない。荒木は今年、更なるレベルアップを目指しバッティングフォームを変えた。
キャンプでは例年以上に自らを追い込みバットを振り続けた。
だが開幕から2ヶ月が過ぎ、打率は.270前後ともうひとつ。それでも意外なことに、荒木に焦りは無い。
「最初から6月ぐらいから普通にできるのかなと思っていたからそれまでは我慢してやろうと。すぐに結果は出ないから・・・。」
フォームを変えたからすぐに打てるというものではない。だから今はまだ我慢のとき。 これまでやってきたことを信じて続けていくしかないのだ。では、荒木のバッティングが全開となった証しとは?
「引っ張り出したら、引っ張ってヒットが出だしたら良くなってきたということでしょ。」
そんな中、荒木は今、ひとつの節目を迎えようとしている。6月8日現在、通算1000本安打まであと8本。
「特にないですね意識は。さらっといきたいなと思いますね。」
1000本安打はあくまで通過点。我慢の時が過ぎ、引っ張ったヒットが出だしたとき、荒木のバッティングが全開となるはずだ。