スポーツの素晴らしさは夢に向かって挑戦し続けるアスリートの素晴らしさ。密着取材でアスリートの真実の姿を描き出します。
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2008/11/29放送
混戦のJリーグ。
悲願のリーグ初優勝を目指すグランパスは、第31節を終えて厳しい状況にあった。
後半戦に入っても、好調を維持。Jリーグ発足以来、一度も勝つことが出来なかった、鬼門・カシマスタジアムでの歴史的勝利を含め、シーズン2度目の5連勝。リーグ戦残り10試合を切って、単独首位。ヴィクトリーロードを駆け抜けるかと思われたのだが…。
ところが、9月23日、J1残留争いを繰り広げる千葉に不覚を取ると、その後6試合勝ち星なし。自慢の攻撃サッカーが鳴りを潜めていた。繋がらない、パス - 。遠いゴール。
ともすると下を向きそうになる状況の中、ストイコビッチ監督はトレーニングで基本に立ち返り、細かい動きを確認させ、感覚と自信を取り戻させる。
そして、リーグもいよいよ残り3試合。
―――「次の試合で勝って、これまでのポイントを取り戻せ」
監督の熱いゲキに勇気付けられた選手たち。
11月23日京都戦。
開始0分で先制点。さらに、得意のサイド攻撃から追加点。攻撃的サッカーが覚醒した。
後半に同点に追いつかれたグランパス。それでも、信じていた。攻撃を続ければ、必ずチャンスはめぐってくる!
そして、ロスタイム。ついにその瞬間が訪れる。絶好のクロスに、相手DFがPA内でせりあい、思わずファウル。PKを獲得。
これを鮮やかに決めて、劇的勝利。グランパス2位に浮上。
ただひたすらに信じて、そして手にした2ヶ月ぶりの勝利。
残り2試合。
悲願の初優勝へ!