スポーツの素晴らしさは夢に向かって挑戦し続けるアスリートの素晴らしさ。密着取材でアスリートの真実の姿を描き出します。
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2009/02/07放送
2月1日、中日ドラゴンズ春季キャンプがついに始まった。
12球団一厳しいと言われるキャンプは今年も健在。
エースと主砲が抜けた今シーズンの第一歩だ。
落合監督「これからが大変。選手たちも必死に野球をやってくれると思う」
投手陣では去年、不本意な成績に終わった朝倉や中田といったエース候補が、初日からブルペンで快音を響かせた。
また、守護神、岩瀬はいきなり新たな試みを見せた。
新しい球種とセットポジションでのフォームの改造だ。
2段モーションにならないかを念入りにチェックした。
そして、今年も読谷スタートの山本マサも5日目にブルペンに入った。去年200勝を達成した43歳のベテランは今年もまたやってくれそうだ。
落合監督「今年は1つも埋まっていません」
「8つのポジションは埋まっている」と話した去年から一転、今年は「1つも埋まっていない」という落合監督。
だが、もちろん青写真はしっかりと描いている。
ケガなどがない限りは井端、荒木、森野、和田など6人はほぼ決まっている。
だが、今年はファーストとセンターは固まっていない。
この2つのポジション争いが激しさを増している。
特に熾烈なのがセンター。
俊足、強肩の4年目、藤井。課題の打撃で、3年ぶりにスイッチヒッター転向に再挑戦している。
そして、ドラフト1位のルーキー、野本。
シュアな打撃が持ち味なのだが、柵越えも多い。その非凡なバッティングセンスが早くも注目を集めている。
その他にも、去年横浜から移籍してきた小池。読谷組の中でも、6年目の堂上剛裕。3年目の平田も虎視眈々とレギュラー取りを狙っている。
ウッズが抜けたファーストでは、新外国人のブランコが初日から猛アピール。
自慢のパワーで柵超えを連発したかと思えば、ランナーがいる状況では右にも打てる器用さを見せつけた。
そんなブランコと争う4年目の新井良太。
連日の早出、居残りは当たり前。指導する立浪の期待も大きい。
去年封印したオレ流ノックを再開した落合。
そのターゲットに挙げたのが荒木、井端、森野の3人だ。
落合監督は5年連続ゴールデングラブ賞を獲得した井端と荒木の二遊間の入れ替えに着手した。
V奪回のためには、選手の新たな一面を引き出す必要があると考えているのだ。
目指すはリーグ、日本シリーズの「完全制覇」。指揮官が求める野球は今年もブレる事はない。
落合監督「勝負は相手より1点多く取れば勝ち。だから、その勝つ野球をもう一度植え込む」