スポーツの素晴らしさは夢に向かって挑戦し続けるアスリートの素晴らしさ。密着取材でアスリートの真実の姿を描き出します。
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2009/02/21放送
2月14日 グランパス指宿キャンプ 練習試合vs ロアッソ熊本。札幌から移籍加入したFWダヴィのハットトリックを含め、グランパスは6-1と完勝した。
ゲーム後、ストイコビッチ監督は大いなる成果を語った。そして、指揮官はこの試合を通じて、攻守にわたり目覚しい働きをした一人の選手を、今年のグランパスのキーマンに指名した。DF 田中隼磨、横浜マリノスから移籍した右サイドのスペシャリストだ。
日本代表経験、ACLなどの国際大会での経験もある田中に、当初から指揮官は、大きな期待を寄せていた。
「彼は経験豊かな、技術ある選手だ。プレーの感覚。そして、モダンフットボールを理解している」「右サイドはより攻撃的になるだろう」―
ランニングでは、常に一番外側を走り、自らに負荷をかけるストイックな姿勢。チームに溶け込もうと、積極的にコミュニケーションをとる、田中の徹底したプロ意識に多くの若手が刺激を受けた。キャンプ中、同じ部屋だった吉田もその一人だった。
「プロとして身体作りの麺でも勉強になるし、プレーの中でも僕に足りないところだとか、もっと声を出さないといけないってところは色々指摘してもらっています」
互いに刺激しあい、一体化していくチーム。その成果が、キャンプラストの練習試合で実を結ぶ。
田中の積極的な攻撃参加。タイミングを見て、サイドを駆け上がり、何度もチャンスを作る。そして、前半40分。ダヴィのこの日の3点目となるゴールをアシスト。目指す形が見えた試合となった。
試合後、指揮官はこう話した。「田中は今シーズンのグランパスの重要なプレイヤーになる」。
キャンプでの成果を手に、名古屋に戻ったグランパス。代表で不在だった、玉田もチームに合流。進化を遂げたグランパスがプレシーズンマッチに挑む。