スポーツの素晴らしさは夢に向かって挑戦し続けるアスリートの素晴らしさ。密着取材でアスリートの真実の姿を描き出します。
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2009/04/25放送
Jリーグ、2年目。若さ溢れる新チームへと変貌を遂げた、FC岐阜。そのチームを率いるのが新キャプテン、菅 和範。
新キャプテン菅率いる「新生FC岐阜」は開幕戦を白星で飾り最高のスタートをきった。第4節ではホーム初勝利を飾るなど日々成長を続けている。
FC岐阜がJの舞台へと上がった昨シーズン。大学を卒業した菅は幼いころからの夢を叶え憧れのJリーガーとして開幕のピッチに立った。昨シーズンはルーキーながら34試合に出場し4得点を挙げる活躍を見せた。
菅のポジションはボランチ。豊富な運動量と激しいマークで相手の攻撃の芽をことごとく摘んでいく。そして誰よりも声を出し、チームを鼓舞する。
愛媛出身の菅は現在アパートで一人暮らし。独身の彼は家事を全て自分で行う。故郷から遠く離れた岐阜の地で菅は一人奮闘していた。
そんな彼は「岐阜」に対しこんな想いを持っていた。
「サッカーをやる場を与えてくれたというか、プロとしてやらしてもらってる場所を与えてくれたのが岐阜なんで、僕にとっては大切というか、大きな存在ですね、岐阜は。このチームに僕が入れなかったら、多分Jリーガーは遠いモノだったと思うし、だからその分恩返しじゃないですけど、岐阜のために…」
FC岐阜が掲げるスローガン。「子供たちに夢を!!」菅はサッカー教室で講師を務めるなど、ピッチの外でもサッカーの素晴らしさを伝えている。
そして菅は今後の目標を、こう語った。
「まずはやっぱり強いチームになりたいですね。本当に試合で勝てるチームに、最後の第3クールで、このチーム勝てるなっていう、単純に勝てるなっていう風になりたいですね。今は僕たちは、Jリーグを見ても経験も無いし若いし、できることって言ったら、必死になって走って勝利の為にがむしゃらにやることだけだと思うんで、それしかできないと思うんで、それは個人の目標でもあり今のチームの目標でもある。」
幼い頃からの夢を実現させ、Jの舞台へと駆け上がった、菅和範。岐阜の為、そしてチームのために…。男の挑戦はまだ始まったばかりだ。