スポーツの素晴らしさは夢に向かって挑戦し続けるアスリートの素晴らしさ。密着取材でアスリートの真実の姿を描き出します。
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2010/1/30放送
2月1日のキャンプインに向け、合同自主トレを行う選手たち。
チーム最年長のこの男も、若手に負けじと汗を流す。
プロ27年目を迎えた44歳のベテラン山本昌。
今シーズンにかける想いとは・・・
1月上旬の鳥取。
砂丘は一面雪に覆われ、厳しい寒さが続いていた。
そんな中、山本昌は
15年間通い続けるトレーニングジム「ワールドウィング」で
自身27回目となる自主トレを本格的にスタートさせた。
去年の一軍での登板はわずかに6試合。
勝ち星も1つにとどまり、悔しさを味わった。
今シーズンは2年契約の2年目となり、勝負の年となる。
「この年ですから、自分で納得できなければ辞めないといけないかなとは思っています」
今年、結果を残さなければ、「引退」が現実味を帯びてくる。
勝利のため、そして現役続行のため、懸命にトレーニングに打ち込む。
シーズン通して戦える体の基礎を作るため、1日およそ5時間体をいじめ抜く。
1年でも長くマウンドに立ち続けるため、
44歳のベテランに“妥協”という二文字は全く見当たらない。
そんな山本昌がこのオフに新たに取り組んでいることがある。
「フォーム改造」
現在、山本昌はヒジの位置が高くなるようにフォームを改造している。
ボールに角度をつけ、さらにスピードを上げるためにヒジを高く上げて投げる。
試行錯誤を繰り返しながら、理想のフォームを作り上げていく。
やれるべきことは全てやる。
今シーズンにかけるベテランの意地・・・
そして野球への熱き想い・・・
「好きで小さい頃からしてきた野球なので。
なんと言いますか、やれる限りはやりたいということですけども。
(目標は)1シーズン、ローテーションで放ることと、
どうしてもチームが優勝しないと面白くありませんので、
優勝する戦力になれるように頑張りたいと思います」
「どういう結果でも悔いの残らないようにやりたい」と今年にかける想いは強い。
45歳を迎える今シーズン、山本昌はさらなる進化を目指す。