室伏は今月19日、アメリカで82M65の今季世界最高記録で優勝を飾った。
8月のアテネオリンピックに順調な調整をみせているこの男・・・。
今でこそ世界のトップに君臨しているが全ての原点は4年前のシドニーオリンピックにある。
結果は9位、メダルはおろか入賞もできなかった。
結果を求めすぎた初めてのオリンピック、しかし、この失敗で室伏は初心に返った。
『ハンマーを遠くへ投げたい』
その純粋な想いでこの4年間を過ごしてきた。
今年、5月初めての試合となった大阪GPの前日会見で室伏は驚きの一言を口にした。
『今年は自信があります』
いつもは慎重な男がなぜ?
しかし、5月・大阪GPで優勝、6月・日本選手権でも優勝。
純粋に素直に投げる、そして結果を出した。
ハンマー投げへの追求心が深い室伏だからこそなせる業なのだ。
『アテネでもシドニーよりいい結果を出したいと思うが、目指しているものは普段どおり臨めるか、そしてその先にある別世界を見たい』と話す。
自然体でのぞむアテネで室伏は何を見つけるのか・・・・。
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