 |
~進化する16歳~
世界の女子でただ一人、フィギュアスケートの競技会で4回転ジャンプを成功させた安藤美姫。
ジュニアのタイトルを総なめにした16歳は今シーズン、本格的なシニアデビューを果した。
そのデビュー2戦目が先日、安藤の地元名古屋で開催された。
本番2日前の公式練習、右肩には通常ではないテーピングが・・・。
時々肩の関節が抜けるような感覚があると言うのだ。
そしてそんな時!・・・ロシア選手と衝突、決して珍しいことではないのだが、右肩のことで精神的に不安定な安藤にとってよりショッキングな出来事となってしまった。
2日目の公式練習でも時折、肩を気にする姿が見られる。
万全ではない右肩、そこから来る精神的不安感が安藤を追い詰めていく。
そんな状態で迎えた本番当日のショートプログラム、安藤はもう一度自分を見つめ直そうとした。
「自分の力を信じ、自分のやれることを精一杯やろう」
自信を持って、氷の上に立つことを心に決めたのである。
氷上を滑走する安藤にもう迷いはなかった。
テーマはジプシー。自分なりにテーマを理解しそれを素直に表現していく。
2分50秒間を見事に演じ切った.翌日のフリースケーティングでは完璧な演技を見せた。
注目の4回転ジャンプは、安全策をとり3回転に変更したもののこれが功を奏し7つのジャンプをほぼノーミスでクリア。
結局この日の演技は世界女王の荒川を抑えての最高得点を叩き出したのだ。
「公式練習からマイナスの気持ちばかりだったが、精いっぱい自分のやれることだけをやった。満足しています。」
総合結果は2位。
だが、安藤が手にした銀メダルは確実に成長の証(あかし)となったのだ。
様々な苦難を乗り越え、少女から大人へと成長してゆく16歳安藤美姫。
彼女は常に進化し続けている。
|
|
 |