～困難を乗り越え一人の少女が挑む最後の冬～

王者桜花学園、バスケットボール界で今やこの名を知らないものはいない。
高校バスケの３大大会といわれるインターハイ、国体、ウインターカップで
これまで通算３９回の全国制覇、驚異的な強さを見せているまさに名門中の名門である。
今、桜花が目指すは年明けに行われるウインターカップでインターハイに続く2冠達成！
そして４０回目の全国制覇。3年生にとってはこれが最後の大会になる。
ところが、その王者桜花の主力であるキャプテン塚野が練習中不意なことから右ひざ十字じん帯を損傷してしまった。
幸いケガは軽かったものの、プレーする上でひざにかかる負担は大きい。
万全でプレーできない状態である今、当然試合に出ることは出来ない。
それでもチームをまとめるキャプテンとして塚野は全力でチームメイトに力を注いだ。

そして、キャプテン不在のまま11月１３日　ウインターカップ愛知県予選　
桜花は見事3回戦進出を決めた。
まさに無敵というイメージの桜花学園、しかしその強さは簡単に手にしたわけではない。どこよりも多い練習量、決して妥協を許さない地道な努力こそが現在の桜花を築いてきたのである。いよいよ、来る１１月２３日ウインターカップ愛知県大会決勝、塚野はケガを乗り越え挑み、更に、王者桜花が全国制覇への第一歩を踏み出す。