アスリートドキュメント
スポーツの素晴らしさは夢に向かって挑戦しつづけるアスリートの素晴らしさ 密着取材でアスリートの真実の姿を描き出します
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中日ドラゴンズ・高橋光信

2004/12/04放送

~10人目のレギュラー~

プロ7年目の今シーズン「代打の切り札」としてチームの優勝に貢献した高橋光信。
35試合全て代打で出場し打率.296 ホームラン3本 9打点と代打として申し分のない成績を残した。
特に目立ったのが四死球の数で試合を決める大事な場面で際どいボールを見極め、奪った四死球の数は8個。その結果出塁率は.457と驚異の数字を記録した。
しかしこれまでのプロ生活6年で四死球がわずか5個しかなかった光信に一体何が起きたのか。

右の4番候補として注目を集めた今シーズン。光信は開幕一軍こそ果たしたものの結果を求めるあまりイメージどおりのバッティングができずわずか6試合で二軍落ち。
だがここで光信の気持ちに変化がおきる。
「一生懸命やってるんだからそれで駄目ならしょうがないと言われて、そしたら気が楽になった。」
いい意味での開き直り。必要以上の気負いがなくなった光信は本来のバッティングを取り戻した。
再昇格した後半戦は大活躍。
しかし後半、光信が活躍できた理由はこれだけではなかった。
「代打の切り札」誕生の影には実は落合監督が大きくかかわっていた。
ハードな練習がくりかえされた秋の沖縄キャンプ。来シーズンへ向け賢明にバットを振る光信。

そのバットには小さく「高目」と書かれていた。
実はこの言葉こそが光信の後半戦活躍のきっかけとなった言葉だった。
打席に入るとわかっていながらストライクからボールになる低めの変化球に手を出し凡退していた光信。
そこで監督が「忘れてしまうならバットにでも書いておけ」とアドバイス。
このアドバイスのおかげで低めのボール球に手を出すことが少なくなり四死球が増え結果的にヒットも量産。
光信は打席で必ずバットを見るようになった。
この秋の沖縄キャンプ。光信はより実戦的な練習に取り組んだ。その姿からは「代打の切り札」として来シーズンにかける男の決意が感じられた。光信は言う。
「控えだから代打になるんではなく代打というレギュラーがあると思ってやる。3時間以上ある試合の中で代打の出番というのは本当に5分しかない。その5分にかけていかないといけないので・・・」
プロ8年目を向かえる来シーズン、高橋光信は「代打の切り札」という10人目のレギュラーとしてチームの連覇に貢献するはずだ。
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