 |
高校野球愛知大会が幕をあける前日、愛工大名電の野球部選手寮では、ある「儀式」が行われていた。
監督自らが腕をふるい選手に料理をふるまう、長くつらい練習を耐えてきた選手へのねぎらいと翌日から始まる長き戦いにむけ結束を固めるというもの。
そして恒例となった３年生から監督に贈られる感謝の言葉のつまったビデオ上映会。彼らの思いに倉野監督の頬を涙がつたう。
心をひとつにして望んだ愛知大会。
初戦（３回戦）となった岡崎工業との一戦で怪物・堂上が本領発揮！！
野球人生初となる１番バッターで出場し、ファボールとヒットなど５打席すべてで出塁し、１番バッターという打順どおりの活躍をみせた。
そして４回戦。
相手は春の選抜甲子園大会であのＰＬ学園と死闘を演じている愛知啓成。
愛工大名電は１回にいきなりツーランホームランを浴び２点を失う。
しかし堂上が右中間へはじき返し反撃ののろしをあげると、その後も粘る愛知啓成を振り切り勝利をおさめた。
一発はないが、チャンスを作るバッティングに徹する堂上。怪物の夏はまだはじまったばかりだ。
|
|
 |
