アスリートドキュメント
スポーツの素晴らしさは夢に向かって挑戦しつづけるアスリートの素晴らしさ 密着取材でアスリートの真実の姿を描き出します
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中日ドラゴンズ 朝倉健太

2006/10/14放送

~2年前の悔しい思い~


10月10日東京ドーム。ドラゴンズは2年ぶりの優勝を果たした。恒例となったビールかけではベテラン、若手を問わず喜びを爆発させた。そんな中、プロ7年目を迎える朝倉健太は特別な思いを抱いて参加していた。
「最初にいたのにあの場面にいられなかった。悔しかったですね。」

落合監督就任1年目の2004年。朝倉は5月終盤になってようやく先発し、初勝利をあげると、そこから3連勝。ローテーション入りを果たす。ところが、この3連勝の後、7回先発しながら勝ち星なし。9月初旬の登板を最後に2軍落ち。このシーズン再び1軍のマウンドを踏むことはなかった。そんな中、チームは地元ナゴヤドームでリーグ優勝を果たす。朝倉も球場には来ていたが「第2ロッカーに隠れてました。すごい温度差があった。同じチームなのに別のチームみたいな感じで…」朝倉はビールかけには参加しなかった。喜びを共有できなかった悔しさ。

あれから2年。今シーズン朝倉は大きな成長を遂げた。勝ち星を積み重ね、4年ぶりの2ケタ勝利。優勝に向け最後の正念場となった10月3日からの8連戦では初戦に先発。立ち上がりからスライダー、フォークボールを際どいコースに投げ込み三振の山を築く。もちろん勝負どころでは、今シーズン成長のきっかけとなったウイニングショットのシュート。持ち球すべてを完璧に操りバッターを牛耳る。さらに進化した姿を見せつけ優勝に大きく貢献する勝利を挙げた。
あのときの悔しい思いから2年。朝倉は今、充実感に包まれている。
「優勝争いの中で投げられるというのはすごくうれしいし、幸せだと思う。」

そして10月10日。チームにとっては2年ぶりでも朝倉にとっては初めてのビールかけが行われた。そこには、いつもの朝倉の最高の笑顔があった。
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