アスリートドキュメント
スポーツの素晴らしさは夢に向かって挑戦しつづけるアスリートの素晴らしさ 密着取材でアスリートの真実の姿を描き出します
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中日ドラゴンズ 高橋光信

2006/11/11放送

~プロ9年目の分岐点~


日本シリーズが終わって2日後、高橋光信は戦力外通告を受けた。
落合監督就任1年目の2004年。光信は抜群の選球眼と勝負強いバッティングで優勝に大きく貢献。代打の切り札としてチームになくてはならない存在となった。 今回の日本シリーズでも出場選手枠に登録されていただけにまさかの通告だった。



プロ9年目31歳にして突然訪れた分岐点。
「今まで野球しかやってきてないので野球人生に悔いは残したくないので…」 光信の選択はトライアウトを受けての現役続行だった。
だが、最初から前向きだったわけではない。戦力外通告を受けたとき光信の脳裏には引退の二文字も浮かんでいた。 そんな光信の背中を押したのは「家族」の存在だった。 「やっぱり一人じゃないし、子供にユニフォーム姿をもっと見せたい」 家族の熱い応援を受け光信はトライアウトに挑んだ。


11月6日。フルキャストスタジアム宮城。 トライアウトは実戦形式で5打席、生き残りをかけた真剣勝負が行われる。 しかし、光信は思うようなバッティングができず無安打に終わった。だが… 「自分なりに一生懸命出来たので後悔はない。結果は出なかったけど良かった」 全力を出し切った光信の顔にはトレードマークの笑顔が溢れていた。
そして今、光信は阪神タイガースの秋季キャンプにテスト生として参加しようとしている。 右の代打の補強を狙うタイガースが声をかけてくれたのだ。 悔いのない野球人生を目指し、自分のため、そして家族のために。高橋光信の挑戦は続く。
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