ここ２年間シンクロ・デュエットではスペインに勝てずずっと銅メダルの日本。 その現状を打破すべく今回の世界水泳では新しいペアが結成された。 テクニカルは鈴木、原田ペア、フリーは鈴木、松村ペア。 フリーで初めてデュエットを演じることになった松村亜矢子（25歳）
地元・中京大中京高校の職員だ。

今回の世界水泳から技術力を競うテクニカルと表現力を競うフリー。
それぞれでメダル争いが行われる。 そこで表現力豊かな演技を誇る松村が選ばれた。 彼女の武器はその豊かな表情。 松村曰く「顔のパーツが大きいので少し笑っただけで目立ちます。それが武器！！」
表現力では世界に劣る日本。 そのイメージを覆す新戦略である。

しかし、初めてデュエットに挑戦する松村は日本のエース鈴木の演技となかなかあわせることができない。 日本のトップレベルの選手でも初めて組む選手とあわせることはとても難しい。 それでも松村は最後まで諦めず居残り練習を行なう毎日…

そして世界水泳直前。 その努力は着実に成果をみせはじめた。 鈴木との差を「練習」で埋めた松村亜矢子。 努力の人が表現するその笑顔が世界の舞台で輝く。