アスリートドキュメント/スポーツの素晴らしさは夢に向かって挑戦しつづけるアスリートの素晴らしさ。密着取材でアスリートの真実の姿を描き出します

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中日ドラゴンズ 井端弘和

2007/04/28放送

~変わらないこだわり~

4月2日ナゴヤドーム。井端は通算923試合、開幕3試合目で1000本安打を達成した。
プロ10年目のシーズンは最高のスタートとなった。
去年の開幕は3番バッターとして迎えたが直後から予想外の大不振。
4月終了時の打率は2割にも届かなかった。
だが実は、この結果は意外なことではない。井端は例年、開幕直後は調子が上がらないことが多いのだ。
そんな中でなぜ今年はいいスタートが切れたのか?

「仕上げを早くしただけで・・・」

井端はキャンプ、オープン戦と目いっぱいバットを振り込み例年に比べ、バッティングの仕上がりを早くした。
つまり調整の仕方を変え結果へとつなげたのだ。
また守備でも毎年、失策ゼロを目標としているが過去2年は開幕2戦目でエラーを記録するなど開幕直後につまずいてしまうことが多い。だが今年はここまでもちろん無失策。

「とにかく最初の5試合・・・」

今年はオープン戦から出場を続け開幕直後の5試合に集中し、そこを乗り切ることで本来のリズム、動きを生み出した。
つまり準備の仕方を変え結果を出したのだ。
このようにこれまでのスタイルを変えることにより井端は結果を出した。
しかし、一方で絶対に変えないものがある。

「人間、弱いほうにいってしまうので休んでしまうとその気持ちが嫌ですね。嫌だから意地でも出るというか。」

井端は去年、自身初となるフルイニング出場を果たした。長いドラゴンズの歴史の中でも3人目という快挙。
「意地でも出る」という強いこだわりが結果となって現れた。
そして、そのこだわりのきっかけとなったのがレギュラーをつかんだプロ4年目に経験したある出来事だった。

「レギュラーになった年にいきなり全試合出させてもらったけど、次は途中で変えられない選手のなりたいと思った。」

レギュラーをつかんだときに感じたもの、つまり原点。そこから導き出された「試合に出る」という答え。
スタイルは変われど、真のレギュラーとしてこれだけは変えられない。