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アスリートドキュメント/スポーツの素晴らしさは夢に向かって挑戦しつづけるアスリートの素晴らしさ。密着取材でアスリートの真実の姿を描き出します093
安藤美姫2007/05/19放送
~挫折そして復活へ~3月のフィギュアスケート世界選手権で見事優勝、世界女王の称号を手にした安藤美姫。最終滑走となったフリー演技、その最後の最後まで安藤には「あの事」が頭をよぎっていた。 去年のトリノオリンピック、憧れの舞台で4回転ジャンプに挑戦した。だが結果として残った15位という成績…安藤は応援、励ましの手紙をたくさんもらった。だがその一方で辛らつな内容の手紙が何通も来た。「その声を自分の力に変えていこう。自分に甘えちゃいけない。」 出直しと位置づけた昨シーズン、安藤はそう心に誓った。 乱れきっていたジャンプの修正は幼い頃の恩師・門奈コーチ、更には世界屈指の指導者、ニコライ・モロゾフに全てを託した。そしてGPシリーズ・スケートアメリカで優勝、フランス杯でも2位と好調な滑り出しを見せた。そして世界選手権の切符をかけた全日本選手権、フリー演技終盤のスピンで痛めていた右肩が悲鳴をあげる。安藤の動きが止まりかけ、頭の中は真っ白になりかけた瞬間、「GO! GO!」モロゾフ・コーチの叫びだ。「この声で我に返れました。ここであきらめちゃいけないって…」~あきらめない気持ち~が安藤に世界への切符をもたらした。 世界選手権、ここまでのトップは高得点をたたき出した浅田真央。金メダルの行方は最終滑走の安藤の演技次第となっていた。「あの演技、最後の最後までトリノの失敗が頭をよぎっていました。」だが、もうあの時の自分ではない!安藤は強い気持ちでフリープログラムを演じきった。結果はただ一人のノーミス演技、世界女王・安藤美姫の誕生となった。 「以前は嫌な思い出が大半だったトリノ…今ではステップアップの時期だったんだと考えられるようになりました。」 安藤は世界女王になっても ~1歩ずつ階段を上がり、目の前の試合を大切に出来れば~ と語る。復活を遂げた安藤美姫、その第2章はまだ始まったばかりなのだ。 |
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