アスリートドキュメント/スポーツの素晴らしさは夢に向かって挑戦しつづけるアスリートの素晴らしさ。密着取材でアスリートの真実の姿を描き出します

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トライアスロン 山本良介

2008/03/08放送

~前へ!!~

2月、沖縄・宮古島。絶好のフィールドの中、トレーニングに励むアスリートが居た。トライアスロン、2007年、ジャパンランキング1位。山本良介。

高校3年生でトライアスロンと出会い、競技を始めわずか半年後、ジュニア日本選手権で優勝を果たした逸材。
これまで、ワールドカップ、世界選手権など世界を舞台に戦ってきた山本だが、まだ経験していない世界の舞台がある。

―オリンピック。

昨年、山本はオリンピックイヤーに向けて弾みをつけるべく、強い思い入れをもってある大会に挑んだ。日本選手権だ。山本は、知人、友人、これまでの自分を支えてくれた大切な人たちを大会に誘った。「人生で一番充実している今の自分の姿を見てほしい。そして、自分が勝つところを見てほしい」。自らを追い込み、挑んだ大会。―しかし、結果は、まさかの4位。

さらに、2007年最終戦となったワールドカップ、エイラート大会(イスラエル)は、フィニッシュすら出来ずに棄権。
失意の山本の目の前で、北京五輪出場枠を競う、最大のライバル田山寛豪が日本人として、初のワールドカップ優勝。

焦り、迷い、狂ってしまった歯車。山本は、オリンピックイヤーを前に、完全に戦い方を見失っていた。

― 明けて2008年2月。
宮古島で合宿をする山本は、己の体内に眠る、勝利の記憶と感覚を呼び起こすように、自らをいじめぬいていた。

そして、手にした答え。結果に臆することなく、自分の信じるように、進む勇気。それこそが、自らの進む道。

「前へ!!」