野球でのキャッチャーの魅せ場といえば、「盗塁を刺す」。このビッグプレーひとつでゲームの流れが大きく変わることがある。
2004年4月2日、シーズン開幕戦。ドラゴンズはカープとの対戦。5対5の同点で迎えた7回、ノーアウト1塁。カープは代走に俊足の岡上を送る。次打者の1ボール後の2球目。キャッチャー谷繁は外角低めに逃げる変化球を無理な体勢でキャッチしながらも、セカンドへストライク送球!1点もやれない緊迫した場面で飛び出したビッグプレー!
この盗塁阻止が、この後ドラゴンズの勝ち越しを呼び込んだといっても過言ではない。
そこで、各球団のレギュラーキャッチャーの中で、ここ3年間の盗塁阻止率がナンバーワンであるドラゴンズ谷繁元信捕手に盗塁を刺す「コツ」を伝授してもらい、実践。すると、シロウトのキャッチャーでも、ボールを捕ってからセカンドに届くまでのタイムを1秒以上縮めることができた。
経験に裏打ちされたプロフェッショナルな技に、伊集院所長は感嘆の声を上げた。
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