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013
ナンバ走り
2004/06/26放送
世界陸上銅メダリスト末續慎吾選手。彼はナンバ走りに似た走法で、トップランナーの位置を確固たるものにした。果たしてナンバ走りとは一体どんなものなのだろうか?
ナンバ走りとは、もともと明治時代以前の日本人の歩き方「ナンバ歩き」からきたもので、現在でも歌舞伎や、相撲の動きの中に見ることができる。その歴史は古く、今から100年以上前の江戸時代に飛脚がこの走法を使っていたと言われている。
ナンバ歩きとは、同じ側の手と足を同時に前後に動かす歩き方。それを変化したものがナンバ走りなのである。
一般的なアスリートの走り方(交差型)とナンバ的走りの違いを説明すると―
<交差型>
右手が出れば左足が出るというこの走り方は、体を左右にねじりながら前に進んでいく。
地面を蹴って前に進む時と着地の瞬間に、前に進むエネルギーに大きなブレーキがかかってしまう。
<ナンバ的走り>
右手と右足を同時に前に出すイメージ。
体のねじりが少なく、足を大きく上げて地面を蹴る動きよりも、足を前に運ぶ動きが可能になる。これにより前に進むエネルギーがより大きくなり、効率的な走りができる。
どちらかというと長距離に向いた走法である。
ナンバ走りは効率的な走り方である。
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