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テニスボールの色はなぜ黄色?

2004/07/24放送

ボールと言えば思い出されるのは野球に代表されるように白いもの。
ところが最近は卓球がオレンジになったり、ソフトボールが黄色になったりしている。
そんな中、20年程前から黄色いボールを使っているのがテニス。なぜテニスボールは黄色いのか。
まずは色のもたらす影響を調べてみることに・・・。

すると色には、赤、オレンジ、黄色のように膨張色と呼ばれるものと、青、青紫、青緑のように収縮色といわれるものに分かれていることがわかった。
一般的に膨張色は大きく前に出ているように見え、収縮色は小さく後ろに下がっているように見えるという。
つまりボールは膨張色にすることによって見やすくなるはず。


そこで実験。赤、黄色、青、緑の4色のボールを用意しテニスクラブのコーチをつとめる3人に打ちくらべて貰った。
結果は一番見やすかったのはもちろん黄色。では、赤はというと、「黄色より1.3倍速く感じた」とか「見にくかった」という感想が多くちゃんとミートできなかった。同じ膨張色なのになぜ赤は見にくかったのか。

色に詳しい愛知工業大学の石垣教授によると、実は色というのは単体で存在するということはなく、常に視認性が関係してくるというのだ。視認性とは背景の色とその物の色の関係。
例えばテニスの場合、コートの背景は濃い緑である。そのため、黄色いボールが最も視認性が高く見やすいので黄色になっているのだ。だからもしテニスの背景が白だったらテニスボールは最も視認性の高い赤になっていたかもしれない。

そしてスタジオでも視認性について大実験。特上寿司を賭けて伊集院所長と岡山アナが激突。
特別ハンデをもらった岡山アナが凄い姿で視認性の効果を実証しました。
まとめ

テニスのボールが黄色いのは濃い緑の背景に対して黄色が一番視認性が高かったから

つまりボールの色はその背景の中で最も見やすい色が使われているのである。

次回予告

週のテーマは声。
アスリートは力を出すとき「おりゃああ」とか声を出すその声にはどんな力が隠されているのか。
スタジオの実験で伊集院所長が大暴れ!?

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