世界最高レベルのアスリート達がしのぎを削り、目標とする「世界記録」。しかし、競技によっては16年以上破られていないものもあり、毎回更新されるというわけではない。そんな中、オリンピックの度に世界記録が生まれるという驚異の競技があった。それは「競泳」である。競泳は他の競技に比べ、勝負以前に記録を重視する為、毎回世界記録が更新されるのではないかと考えられているが、その他に水着の開発などの技術の進化ももちろん理由に挙げられる。
現在は日本人で世界記録をもっている者はいないが、過去には24回、7名の選手が世界記録を樹立した。過去にこれだけの記録をだしたのは競泳のみなのである。そこでスポ研は世界記録がどれだけの速さなのかを、元競泳選手・メーテレアナウンサー高山香織が体験。さらには世界記録を超えようと試みた。
中京大学にある、設定された水の流れの中で泳ぐことができる特殊なプールでまずは400m自由型でイアン・ソープが出した世界記録の速さで泳ぐ。しかし、高山はあっけなく5秒ももたず流されてしまった。どうしても世界記録を超えたい!という事で次なる方法を考え出した。それは、目標を女子100m自由型の世界記録、53秒66に変え、さらには最先端の技術・鮫肌水着と足ヒレ(10~15%スピードがUPする)をつけて再度挑戦。しかし結果は世界記録に遠く及ばない1分10秒37。いくら道具を使っても、やっぱり世界記録はそう簡単に破れるものではないのである。
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