試合前にアスリート達がウォークマンなどで音楽を聴いている様子をよくみかけるが、実はこれ、音楽を聴くことで集中力を高め、自分を最高潮に盛り上げていく効果がある。その効果をスポットライトアナロジーと言う。
人が集中力を高める事を舞台にあてるライトと置き換えた理論で、音楽を聴くことで徐々に自分の見たい部分へと範囲を絞り、雑音をシャットアウトするためのきっかけを作るのである。
果たしてどれだけの効果があるのか?そこで数あるスポーツの中でも特に集中力が必要となるライフル射撃の選手達に協力してもらい実験を行った。
4人の選手に心拍数の計測器を装着し、音楽を聴いてから競技を開始する場合と音楽を聴かないまま競技を開始する場合で比べてみた。すると、音楽を聴いてからは4人全員の心拍数が下がり、2人の射撃合計点が上がった。アスリートは集中力を高める為に音楽を聴いていると言える。
さらに我々は驚くべき情報を入手。集中力を高め、しかも痩せられる音楽があるという!
埼玉医科大学で免疫音楽を研究している和合治久教授によると、それは「モーツァルト」。モーツァルトの音楽は3500~4500ヘルツの高周音波にみちたバイオリンやピアノ協奏曲に富んでいる。これが自律神経中枢を最も刺激する音域で、食欲を抑える物質が分泌されるという。
その話から再びライフル射撃の選手達に試してもらったところ、なんと4人中、3人の合計点がアップした。
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