スポ研では一般の一卵性双生児の皆さん6組に協力していただき、「50メートル走実験」を行った。すると双子同士のタイムは非常に近く、50メートルの歩数も1組は全く同じ33歩、他の5組も2歩以上の差は見られなかった。
一卵性双生児の場合、遺伝子が同じであるため、運動能力が非常に近く、発達していくパターンも同じだという。
さらに運動能力以外にも興味深いことがわかった。「姉に負けたくない!」など双子はお互いをかなり意識していることがわかった。
つまり、自分と同じ能力を持つライバルが身近に存在することになるため、お互いを高め合う効果があるといえる。
双子の場合はライバルであると同時に「良きパートナー」にもなる。
マラソンの大南姉妹に心理テストをしてもらったところ双子は心理的にもよく似ていることがわかった。この結果からお互いが考えていることが他人よりもよくわかるともいえる。
双子というのは、二人でいるとその力が1+1=2ではなく、1+1=3、4にもなるという。それぞれの存在が競技力アップに大きくかかわっていた。 |