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駅伝を研究

2005/11/05放送

日本で誕生した、駅伝は、長距離陸上としては唯一の団体競技である。
そもそも駅伝の発祥は、大正6年に行われた、東海道駅伝徒歩競争が最初と言われている。
当時のコースは、京都・三条をスタートし、東京・上野までの23区間、507キロ。
一区間の平均は22キロ。
関東と中部の2チームが参加、昼夜ぶっ通しで行われ、優勝した関東の所要タイムは、41時間44分。

さらに、駅伝で使うたすきには厳密な規定がある。
幅6センチ、長さ1m60~1m80まで。
たすきにまつわるこんなエピソード。
1999年の全日本大学駅伝の予選会で、四日市大学の用意したたすきが、規定よりも短かった。
そこで急遽、真っ白なシーツを切って、即席のたすきを作り、なんとか間に合わせたのだった。

しかし、駅伝において「白タスキ」は、演技が悪い。
繰り上げスタートの時に使われるのが、「白タスキ」なのである。

タスキには、それぞれの想いが込められているのである。
今から10年前、第27回全日本大学駅伝では、奇跡の大逆転が起こった!!
今回はそのレースを検証する!!


1995年11月5日。
優勝候補筆頭の早稲田だったが、4区5区と順位を落とし、最終アンカーにたすきが渡ったときは、トップの中央大学とは1分31秒、距離にして520mの差をつけられていた。
早稲田のアンカーは、当時学生最強と言われた渡辺。
渡辺は、驚異的な走りを見せる。
後ろを追いかけてくる山梨学院大学のステファン・マヤカを警戒し、おのずとペースが上がる渡辺。
このマヤカを警戒したことが、結果的に、奇跡の大逆転へとつながる。
中間地点では、45秒差に、そして17キロすぎ、ついにトップの中央大をとらえる。
残り1キロで、渡辺がスパート。
1分31秒差を見事逆転し、駅伝史上に残る逆転劇を演じた!

駅伝は日本人の心に感動をもたらす。
そのたすきに、熱き人間ドラマが込められているから!!
まとめ

駅伝は日本人の心に感動をもたらす。

そのたすきに、熱き人間ドラマが込められているから!!


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