しなやかに躍動する肉体。アスリートたちは鍛え抜かれた体を使い、自らの限界に挑んでいく。そして、数あるスポーツの中で、意外にも“ジャンプ”が勝敗の鍵を握るスポーツは多い。
トリノオリンピックでは、女子フィギュアスケートの荒川静香が華麗なジャンプで世界中を沸かせ見事金メダルを獲得。スキーモーグルの上村愛子、里谷多英、スノーボードハーフパイプの日本勢もアクロバティックなジャンプで魅了してくれた。その他、バスケットボール、バレーボールなどジャンプを必要とする競技は多い。
そんな、スポーツの基本動作とも言えるジャンプ。その中でも最も高く跳び上がる競技、それがトランポリン。
「トランポリン」は元々、中世期のフランスにいたサーカス芸人、トランポリンが空中ブランコの下に張る「安全ネット」からヒントを得て造ったのが始まりだと伝えられている。そんな「トランポリン」、世界トップクラス選手の跳ぶ高さは何と8メートルに届くという。これはビルの3階の高さに相当する。その高さで宙返りなどの華麗な技を披露するのだ。
また、跳んだときの浮遊感を利用して上村愛子などモーグルやハーフパイプの選手も、練習にはトランポリンを使い、空中で体を動かす感覚をつかむトレーニングをしている。トランポリンは、回転運動や平衡感覚をつかさどる三半規管を鍛えることができる他、意外とハードな全身運動であることからエクササイズとしての効果も高いという。
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