研究コーナー
スポーツにまつわる伝説や言い伝え、些細な疑問までを徹底検証します。
ファイルナンバー

102

『海女さんの磯笛』に挑戦

2006/05/27放送

平行潜水という競技で、前回、非公式ながら、日本歴代10位という記録を叩き出した高山研究員。
さらなる記録アップを目指すべく、ある呼吸法に注目した。
それは、海女さんの呼吸法「磯笛」!!
古くは平安時代から行われている日本独特の海女漁。
磯笛とは、昔から、海女が漁で潜水を行なう際、用いられている呼吸法。
笛を吹くように、息を吐くことで、肺の中の炭素を排出し、より多くの酸素を吸うことができるようにある。
そこで、その極意を教えてもらうために、現役の海女さんの元を高山が訪問。
教えてもらうために、いざ海へ!!

しかし、この日は、あいにく低気圧が発生し、海上の波の高さは3m!!
強風波浪注意報もでるという最悪の条件。

海の中の透明度も最悪。
まるで暗闇に向かって、潜っていかなければならない状態。
さらに、気温も下がり、ウェットを着ていても限界だった。
15分後。
恐怖と危険、そして体力の限界のため、高山、ギブアップ!!

高山香織「磯笛」習得失敗!

しかーーし!!高山の肉体に隠された衝撃の事実が明らかになった。
人間の体内のメカニズムに詳しい宮村教授によると、肉体のある感覚の反応が非常に鈍いという…。
その器官とは、頚動脈小体。
人間が呼吸をする際に肺の中の酸素濃度や炭酸ガスの濃度を感知し、必要な酸素の補給と炭酸ガスの排出をするよう脳に指令を出す器官のこと。
そして、高山研究員は遺伝的にこの器官の反応が鈍いという。
だから、長く息を止めることができるのだ。
しかも、この頚動脈小体は、トレーニングによっても、鍛えることができるという。
マラソン選手などのトップアスリートは、普段のトレーニングで、普段の人よりも呼吸の回数が多くなる。
そのため頚動脈小体の反応が鈍感になってくる。
ひいては、練習によって強化した持久力や体力と兼ね備わって一般の人よりも限界点が高くなるというのだ。

潜水という競技に対して、生まれながらにして、才能を持っていたという高山研究員!!
磯笛の習得には失敗したが、ヨガの呼吸法を見に付けるべく、練習を繰り返していた。

そして、最初のチャレンジから2ヶ月。
その練習の成果を確かめるべく、高山研究員は再びプールへ。
息止めに挑戦!!

記録は、なんと2分54秒!!
前回よりも19秒もアップした!!

高山研究員の日本記録への挑戦は、まだまだ続く!!

次回予告

今回はホームランの打ち方パート2!!
前回広澤さんにホームランの打ち方を伝授してもらった伊集院所長のもとに 中京大学の湯浅教授から次なるテーマが届いた。
それは「スイングスピードのアップ」 手軽に、わずかな時間でスイングスピードがあがるマル秘トレーニングを大公開、伊集院所長の飛距離はアップするのか!?
さらに、ホームランを打つために必要な特殊バットを開発するため大実験を行った!!

backnumber