ついに開幕した2006FIFAサッカーワールドカップドイツ大会。
決勝トーナメントになると試合は一発勝負。
90分間で引き分けならば、前後半15分づつの延長戦を行い、それでも決着がつかない場合、行われるのがPK戦。
キッカーとキーパー1対1の戦い。
ペナルティキックは数多くのドラマを生み、歴史は動いてきた。
PKの始まりのきっかけとなったのは1891年イギリス国内大会の準決勝。
シュートを放った直後、このボールをゴール前にいたキーパーではないディフェンダーが横っとび!
なんと手で叩いてクリアしてしまった。
もちろん反則、しかし当時はPKのルールがなかったため、ゴールライン上からのフリーキックとなった。
しかし、ボールの前にキーパーとディフェンダーが立ちはだかり、これでは得点することなどできるはずもない。
そこでサッカー協会は対策に乗り出し、新たにペナルティキックがルールに加えられたのである。
1970年になると試合の決着方法としてPK戦が導入されるようになり、ペナルティキックはサッカー競技において、重要な役割を果たすものとなる。
1994年ワールドカップ決勝は史上はじめてのPK戦での決勝となった。
イタリアの至宝ロベルトバッジョの明暗を分けたPK。
この幕切れは、今なお多くの人々の胸に刻まれている。
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